アンコールでは「The Last」など特にメッセージ性の強い3曲を熱唱
また、VTRが流れ、バスルームで倒れたAgust Dが立ち上がるところから始まる。すると今度は巨大なSUGAが窓の外からAgust Dがいる部屋をのぞき、「Burn It」の歌詞のようにマッチでその部屋を燃やしてしまったかと思うと、カメラがどんどん引いていき、燃えるミニチュアの部屋の隣でミン・ユンギがモニターチェックをしている。
つまり全てをコントロールしているのはミン・ユンギということか?と思っていると、モニターの中にSUGAが現れ、どちらがモニターのスイッチを切ったのか曖昧な形で映像が終わり、アンコールに突入した。明確にしないところが彼らしい。
気付くと最初にあったステージは1枚残らず、天井につり上げられ、アリーナ席と同じ高さの地面に置かれた機材らが剥き出しの状態になっている。その中で改めて、解放を説く「D-DAY」、夢に向かってただひたすらに生きてきた思いをつづった「Intro : Never Mind」、そして、9台のカメラに囲まれたポイントに移動し、あちこちから映された状態で、自分自身の弱さも包み隠さずに吐露した「The Last」を熱唱し、静かに会場を去っていった。
ライブ途中で「もっといろんな人生の話を曲にしたいです」と語ったSUGAらしく、人間味を感じさせる1時間50分だった。4月26日以降、毎週末2〜3Days休むことなくライブを行ってきたため、喉は本調子ではなかったが、「全力でいきます」という言葉通り、全身全霊で歌う姿が印象的だった。
また、SUGAの代名詞だけであるラップだけでなく、ギターやピアノなどアコースティックでの演奏とハスキーな歌声も披露し、ますますの可能性を感じさせた。「次、日本で公演をするときは7人で」とうれしい宣言も飛び出したが、その際にはさらにレベルアップした姿を見せてくれるのだろう。
◆文=及川静
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