新作ドラマではカルト団体の美しき教祖に
2005年にスティーブン・スピルバーグ監督の「宇宙戦争」でトム・クルーズ演じる主人公の元妻役、そして2017年にホラー映画「アナベル 死霊人形の誕生」に出演しているが、残念ながら日本未公開の映画やドラマシリーズも続いていた。
そんな中、5月24日からディズニープラスのスターにて独占配信がスタートした「クリアリング 囚われの子供たち」。オーストラリアで実在したカルト団体によって引き起こされた事件にインスピレーションを受けたJ・P・ポマーレの小説「イン・ザ・クリアリング」を原作に、オーストラリアのディズニープラスが初製作したドラマシリーズで、「魔法使いの弟子」(2010年)のテリーサ・パーマー、「アイアンマン3」(2013年)のガイ・ピアースらオーストラリアゆかりの名優たちが多数出演する。
ストーリーは、地元の少女が行方不明になった事件をきっかけに、幼い時に“キンドレッド”というカルト団体のメンバーとして過ごした女性が悲惨な事件を止めようと、過去のトラウマと向き合い始めるというもの。
ミランダが演じるのは、キンドレッドの教祖エイドリアン。ブロンドの豊かな髪を巻き、上品な物腰、穏やかな口調。だが、狡猾で、誘拐するなどした幼い子どもたちを支配している。ただ、その支配は子どもたちを外の世界から守るためという信念があるのだ。
カルト団体のトップとして抜群の存在感を放つのは、ベテランの域に達しているミランダの真骨頂。自信に満ち、子どもたちや大人の信者への説法はカリスマ性にあふれている。それは傍から見れば“洗脳”になり、ゾクッと背筋が凍る。「ロード・オブ・ザ・リング」のエオウィンでも姫としての風格があったが、今回の役はカリスマ性と狂気をにじませた風格が漂う。
そんなミランダに引き付けられるサイコスリラー作品「クリアリング 囚われの子供たち」は、全8話で4話まで配信中。毎週水曜に新エピソードが更新される。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/the-clearing
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◆ミランダ・オットー公式Instagram:miranda.otto
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