6月9日に第10話が放送された「夫婦が壊れるとき」(毎週金曜深夜0:30-0:59ほか、日本テレビほか)。すべてを飲み込むと決めた陽子だったが、謀略と裏切りによって改めてどん底へ突き落とされることに。最後には衝撃の行動を見せた。(以下、ネタバレを含みます)
「夫婦が壊れるとき」とは
「夫婦が壊れるとき」は、2015年と2017年にイギリスで放送された「女医フォスター 夫の情事、私の決断」が原作の壮絶なサスペンスドラマ。2020年に韓国で「夫婦の世界」というタイトルでリメイクされた際は、韓国ケーブルドラマ史上最高となる視聴率28.4%という大記録を達成した。誰が敵で誰が味方なのかわからない疑心暗鬼にかられながら、ヒロイン・陽子は自分を裏切った人々へ壮絶な復讐をおこなっていく…。
日本オリジナル版となる同作でヒロイン・真壁陽子を演じるのは、幅広い役柄で演技力を評価されてきた稲森。映像制作会社を経営している夫・真壁昂太を吉沢悠が、2人の間に割り込む不倫相手・佐倉理央は優希美青が務める。
陽子を苛む謀略と裏切り
弱り切った夫の姿、そして不倫相手の堕胎を知って「やり直せる。もう一度」と思い直した陽子。昂太がこれまで犯してきたあらゆる不義を飲み込み、息子・凪のために穏やかな家庭に戻ることを選択したのだ。
復讐を忘れ、家族と過ごす日々にも笑顔が戻りつつあった陽子。しかしある日、病院へ陽子に対するさまざまな誹謗中傷が届いたという。SNSでも拡散されて収集がつかなくなっている状態を見かねた病院側は、やむなく陽子に休暇を言い渡す。
すっかり参ってしまった陽子だったが、家に帰れば昂太が励ましてくれる。しかし「誤解だって、みんなすぐに気がつくよ」と抱きしめた昂太の肩が一瞬はねた。スマホの着信音が鳴ったからだ。会社からだと空々しい言い訳をしつつ「心配だから会社いってくるね」と出ていく昂太を、ぎこちない笑顔で見送る陽子。しかしどうしても疑心が止まらず、会社に向かうことにした。
会社の前に昂太の車が止まっているところまで確認したが、事務室に昂太の姿はない。社員の松井彩(黒澤はるか)を問い詰めたところ、向かいのビルに不倫相手・理央と仲睦まじげに談笑する昂太の姿が…。大喧嘩をして堕胎までしたはずの理央が、昂太と手を繋いで笑顔を見せている。裏切りは続いていたのだ。
彩は昂太が理央と不倫関係にあることを知っていた。仕事と称して理央を連れた北海道旅行があったことを知っている陽子は、そのときの写真データなどを彩に要求。行先は理央の父親の別荘で、もちろん不倫関係にあることは秘密だという。データを得た陽子は、「2、3日…急な学会で家を空けるって伝えといて」と彩に話して会社を後にした。