のんが6月10日、都内で行われた公開中の映画「雄獅少年/ライオン少年」の舞台あいさつ付き上映イベントに登壇した。
中国の美的感覚や文化も感じられてびっくりした
映画「雄獅少年/ライオン少年」は、格差社会の底辺でもがく少年の成長を熱い獅子舞バトルを通して描いたアニメーション作品。中国で空前の大ヒットを記録し、2021年度公開作品の映画満足度ランキング第1位となった。日本語吹替版は、主人公チュンの声を花江直樹が務める他、桜田ひより、山口勝平、落合福嗣、山寺宏一、甲斐田裕子ら声優陣が集結。のんは、日本語吹替版の主題歌「この日々よ歌になれ」を担当している。
登壇したのんは「獅子舞のアクションが本当にリアルで、目の前で演技を見ているくらい美しいし、格好良い。映像の赤の使い方とか光の入り方とかが本当に素晴らしくて、CGアニメーションで美しい景色を作るとこういう感じになるんだなって、中国の美的感覚や文化も感じられて本当にびっくりしました。ストーリーがすごく好きですし、ギャグシーンも好きです」と、作品の魅力を語った。
歌詞の中に一つの映画が上映しされているような劇的な曲
主題歌「この日々よ歌になれ」について「お話を頂いた時に作品を拝見して大感動しました。ちょうどその時、音楽週間で、レコーディングを終えたこの曲が偶然あって、作品がこの曲と運命的なくらい親和性の高い内容だったのでびっくりしました」と、実は依頼を受ける前に出来上がっていた曲だったことを明かした。
この曲を作詞・作曲したのは柴田隆浩(忘れらんねえよ)。「逆境に負けないように踏ん張っているところから、拍手をもらっているというドラマが展開していて、歌詞の中に一つの映画が上映しされているような劇的なストーリーが込められているのがすてきです」と楽曲の魅力を語る。
「柴田さんが『“忘れらんねえよ”で歌うんだったらという歌詞なので、のんさんで当て書きさせてください』って言って、書き直してくださった歌詞なんです。ミーティングを設けて、柴田さんといろんなお話をして、自分の考え方とかも話して、そしたらこういう熱くドラマチックな歌詞が上がってきました」と、曲が出来上がった経緯を伝えた。