俳優・歌手の上白石萌音が、6月16日(金)~9月3日(日)まで東京・東京国立博物館 平成館にて開催される特別展「古代メキシコ ―マヤ、アステカ、テオティワカン」で、音声ガイドナビゲーターを担当。15日に同所で行われた取材会に登場し、展覧会を実際に見た感想や今の願い事などについて語った。
アジアで初めて公開される貴重な出土品も
「古代メキシコ展」は、「マヤ」「アステカ」「テオティワカン」という代表的な3つの文明にスポットをあて、メキシコ国内とアメリカ以外で初めて公開されるマヤの「赤の女王(レイナ・ロハ)」の墓の出土品など、メキシコの主要博物館から厳選された古代メキシコの至宝を近年の発掘調査の成果も交えて紹介。普遍的な神と自然への祈り、多様な環境から生み出された独自の世界観と造形美を通して、古代メキシコ文明の奥深さと魅力に迫る特別展だ。
取材会では登場するなり流ちょうなスペイン語を交えてあいさつをした上白石。一足先に内覧した感想を「本当にいろんな気持ちになりました。ワクワクしたり、畏れのような気持ちを抱いたり…と思うとふっと頬が緩むような瞬間があったり、精密な技術に驚いたり、すごく充実したワクワクする楽しい時間でした」と明かす。
続けて「大昔の文明の品々なのに、その向こうに暮らしとか作った人の存在を感じる瞬間もあったり、現代とのつながりを感じる瞬間があったりして、不思議な気持ちに…。そして私はメキシコで暮らしたこともあるので、どこか懐かしさを感じながら堪能させていただきました」と、小学生時代に3年間ほど暮らしていたというメキシコを懐古したそう。
願い事は「長期の休みが欲しいです」
それを受けて、メキシコでの思い出について「最初に思い出すのはピラミッドです。テオティワカンというメキシコシティにある、住んでいた所からも車で少し行けば着くような場所に大きな遺跡。今回もフォーカスされている遺跡なんですが、何度も父に連れられて行って、当時はまだピラミッドに登ることができたので、汗をかきながら頂上まで登ったり、その大きさに驚いたり。幼いながらに心をいっぱい動かしながら歴史に触れたことを思い出します」と、振り返った。
また、古代メキシコでは豊穣を願って神や自然に祈りを捧げていたということから、上白石が祈りを捧げてかなえてほしい願い事について聞かれると「長年の念願があるんですが、両親と妹と4人でメキシコに里帰りをしたいです。なので長期の休みが欲しいです」と笑顔で訴える。
メキシコから日本に戻ってからは一度も里帰りができていないそうで、「せっかく行くなら家族みんなで行って、長めに滞在して。いろんな所にお祈りをしようかなと思います(笑)。(今回の展示を見て)モチベーションが上がりました」と、“里心”がついてしまった様子。
最後にあらためてナビゲーターとして「本当に貴重な品がたくさんあるので、お子さんから大人まで皆さん楽しんでいただけると思います。夏休みもきますし、壮大な歴史に触れてワクワクしていただきたいです。興味が出たらメキシコも訪れていただきたいなと。あと、もし良かったら音声ガイドもレンタルしてほしいです(笑)。よろしくお願いします」と、しっかりアピールしていた。
◆取材・文・撮影=ブルータス・シーダ(STABLENT LLC)
ユニバーサルミュージック
発売日: 2023/08/23