「スパイダーバース」という言葉がタイトルに付いている通り、ここから“マルチバース(多元宇宙)”が大いに関係してくる。最初に異次元からピーター・パーカーならぬ“ピーター・B・パーカー”が現れ、さらに別の次元からスパイダー・グウェン、フィルム・ノワールの世界から来たモノクロのスパイダー・ノワール、アニメ世界から来た少女・ペニー・パーカー、動物キャラクター世界から来たブタのスパイダーマン“スパイダー・ハム”が現れた。
異次元のヒーローたちが集結したわけだが、別の次元にいると次第に弱っていき、やがて死んでしまうことが分かり、マイルスは彼らをもとの次元に送り返すことを決めた。
ただし、そのためにはメモリースティックを修復し、装置を修理する必要が。マイルスは強くなりたくて訓練するが他のスパイダーマンたちのようにはなかなかなれない…。何度も挫折しそうになり、ヴィランのプラウラーの正体が意外な人物であることを知って落胆したり、さまざまな困難に直面するが、ここでのスパイダーマンの強みは“一人じゃない”ということ。
大いなる力には大いなる責任が伴う。それを自覚して市民を守る“親愛なる隣人”スパイダーマンの魅力を再発見・再確認できる作品となっている。公開されたばかりの「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」には前作よりも多い“スパイダーマン”が登場する。そしてスパイダーマン同士の戦いも。
ディズニープラスなどで配信中の前作をチェックして、ぜひ新たな作品にも挑んでもらいたい。
◆文=田中隆信
https://www.disneyplus.com/ja-jp/movies/spider-man-into-the-spider-verse
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