神木隆之介主演の連続テレビ小説「らんまん」(毎週月~金曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)。同作のヒロイン・寿恵子を演じるのが浜辺美波だ。ついに第11週「ユウガオ」のラストで寿恵子が万太郎の元へ走り、ようやく気持ちを通わせることとなった。このたび、WEBザテレビジョンでは浜辺にインタビューを実施。撮影現場の様子や演じる役柄への思い、エピソードなどを語ってもらった。
印象に残っているのは“舞踏会”のシーン
――物語も第11週まで進み、寿恵子の物語も多く描かれています。これまでのシーンで印象に残っている部分はありますか?
(第55回での)最後の舞踏会は印象的です。劇中では高藤(伊礼彼方)との決別のダンスのように描かれていたと思いますが、私たちとしては高藤役の伊礼さんの最終日だったので、協力し合い「やり切ったぞ」という気持ちになりました。
終わった後はワーッと抱き合って「よかったね」と、本当にすがすがしいラストの日になりました。ダンスもすごく練習の成果が出ていたので、印象的な日になりました。
――伊礼さんが「浜辺さんはダンスが苦手だったのではないか」と話していたのですが、ダンスの稽古の難しさは感じましたか?
ダンスが全く得意ではない中、全部鏡張りの部屋で鏡を見ながら練習して、それを周りでスタッフさんたちが見ているという環境がまずダメで…。本当に表情筋は動かないし、ずっと俯いていたと思います。伊礼さんの明るさや前向きな姿勢にとても助けられました。
ダンス練習は「逃げずに頑張れたことがささやかな自信に」
――最終的にはダンスはお好きになりましたか?
はい。全くできない時から少しずつステップが体になじみ始めて、相手との距離感にも慣れてきたくらいからとても楽しく踊ることができて、特に本番が一番楽しく踊れたと思います。良い思い出になりました。
――ダンスシーンや稽古を乗り越えて成長は感じていますか?
そうですね。一回も休まずに練習には通えて、当たり前のことではありますが、逃げずに頑張れたことが自分の中でささやかな自信になりました。
やはり伊礼さんがいたからというのが一番です。人見知りな部分がある中でも、こうやって最後はすてきな関係性を築けたので、これからもめげずに初対面の方とも関係性をしっかり築いて結んでいけたらいいなという希望になりました。
――社交ダンスもそうですが、第44回では万太郎の目の前で高藤に抱き上げられた寿恵子。女性として恥じらいを感じるポイントなど、現代とはまた価値観が異なる中、どういった気持ちで演じていましたか?
女性と男性の距離感は、現代とはまた少し違う部分があると感じています。
万太郎が寿恵子が手に持つかる焼きをパクっと食べるシーンがあったのですが、それが寿恵子としては一番異性と近づいた体験だったのではないかと。現代では何気ないと感じる距離感で、とても心が動かされることがあるのだろうなと考えながら演じていました。
逆に、心を開いた人からの接近はまだいいのですが、やはり高藤さんの距離の詰め方はまた独特で。すぐにボディータッチをされる感じは、慣れるまでとても居心地が悪かったのだろうなと想像していました。