スクールアイドルグループ・Liella!の3rdライブツアー、「ラブライブ!スーパースター!! Liella! 3rd LoveLive! Tour ~WE WILL!!~」が3月5日、ベルーナドームでファイナルを迎え、2期生メンバーが加入し9人となった初めてのライブツアーは大盛況で幕を下ろした。Liella!の3期生メンバーやユニットが発表されるなど、「ラブライブ!スーパースター!!」のさらなる盛り上がりが期待される。そこで、WEBザテレビジョンではLiella!メンバー全員の短期集中連載リレーインタビューを実施。9人で臨んだ3rdライブツアーの振り返りや、3月にリリースされた2ndアルバム『Second Sparkle』について存分に語ってもらった。Liella!のロングインタビュー6番手は桜小路きな子役の鈴原希実が登場。
当日までの心配がお客さんの声援で吹っ飛びました!
――まずは、3rdライブツアーを無事走り切って、どう感じましたか。
今回、公演数をすごく多くやらせていただけて走り抜けられるか不安だったので、終わった直後はホッとしていました。日が経つにつれて、もっとあの時ああしたかったなとか、もっとこの曲でああいう表情できたかなとか、後からどんどん湧き上がってきて。次のライブで活かしたいと思うアイデアがどんどんでてきて、それでライブ楽しかったな、まだまだやっていたいなという気持ちになりました。
――その中でもファイナルのベルーナドームでのライブは、「初の声出しの単独公演」「初のドーム会場での公演」ということもあり、特別な想いを持って立ったステージだったのではないかと思います。ベルーナドームの2日間について、振り返ってみていただけますか。
やっぱり広いなと。以前Aqoursさんのベルーナドームでの公演にライブビューイングで参加させていただいたのですが、その時はどのくらい広いかがあまり分からなくて。でも、とにかく輝いているAqoursさんの姿を見ていて、自分もあそこに立つんだという思いで会場に足を踏み入れたら、実際に思ってた以上に広くて。この中でわたしは、自分の存在を主張できるんだろうか、全てに埋もれてしまうんじゃないかとすごく不安になったんです。
事前にリハーサルをさせていただいたんですけれども、その時の引きの映像を見たときに、自分がどこにいるか伝わらないかもと思ったんです。これじゃ全然見えないって家に帰って、どうしたら自分がもっと大きく見えるんだろうというのを研究しました。後ろのほうの方にも「届いているよ!」ってどうしたら伝えられるんだろうと思って、トロッコに乗っている時に「ここにきた時はここの皆さんに手を振って、ここの時はこっちに手を振れたら、全方位を見られて、会場にいる皆さん全員からも見えたって思ってもらえるんじゃないか」とか考えながら眠りについて。
その次のリハーサルの時にも確認してみて、やっぱり皆さん全員のほうを向くのってとても難しいなと思いつつ、なんとかやってみようと実際にベルーナドームのステージが始まったら、とにかく楽しすぎて。色々なことが吹っ飛びそうになるくらい楽しかったです。初めての声出しありということで、ものすごい熱量で応援してくださっているのが伝わってきて、もっともっと一緒に盛り上がっていきたいという気持ちが高まってきて、高まりすぎて(笑)ちょっと振りを飛ばしてしまうとかもありつつ…。ファンミーティングツアーの時にできなかった「バナナのうた」を自分から提案して、皆さんと一緒に「バナナバナナ」と叫びながらできたり、とにかく楽しかった思い出があります。
自分がLiella!の一員であるという自信がついた
――ベルーナドームのMCで話していたことと重複するかもですが、改めて聞かせてください。3rdライブツアーをやり遂げる上で、始まる前はどのような心情を抱いていましたか。ツアーを通しての目標、自身の中で成長したいと感じていたポイント、あるいは不安・心配に思っていたけど乗り越えることができたエピソードなどについて、聞かせてください。
まだ、自分がLiella!の一員であるという自信、自信というかなんだろう、ずっと5人のLiella!を見てきたからこその葛藤みたいなものがあって、中々自分自身を受け入れられないところがあったので、そのもどかしい気持ちを薄められたらいいなって。気持ちを少しでもいい方向に、もっと自分のことを認められるようになったらいいなという思いで臨みました。
――実際に3rdライブツアーを終えてみて、どう思いました?
大阪公演でのLiyuuちゃんのMCで「9人のLiella!どうですか?」という発言があった時に、そこで起きた拍手で、自分の中で少し認められた部分がありました。そしてやっぱりパフォーマンスを宮城公演から重ねていくにつれて、みんなとの息がなんとなく揃ってきたような実感があって、それで5対4とかではなくて、みんなで1つになったって思える瞬間が少しずつ増えてきたんです。「WE WILL!!」で「追いかけてゆくよ スーパースター」って1列に一回後ろ向いて並んで、スーパースターを追いかけるという振り付けがあるんですけど、あれがリリースイベントの時は本当に揃わなくて。全然きれいに1列にならないし、ガタガタだったのが、だんだん何も言わなくても揃うようになって、9人で1つになったと感じられる瞬間が増えて。そういう小さな積み重ねがあって3rdライブツアーを終えた段階で、少し自分のことを認められたのかなという気持ちになりました。
――パフォーマンスの面でどんどんレベルアップしていくのと同時に、応援してもらえている、というのはすごく自信につながったんじゃないかと思いますが、そのあたりはどうですか。
本当に自分に自信がないタイプなので、始めた当初は「自分のことを好きな人はいるのかな」ってどうしても思ってしまうことがありました…。皆さんがメイズイエローのペンライトを振ってくださっているけど、それはあくまできな子ちゃんに向けてのもので、自分にではないしという気持ちがあって。
でもなんとなく、3rdライブツアーを通してきな子ちゃんと一体になれた感覚が、特に北海道公演であったんです。皆さんがメイズイエローをすごい振ってくださったり、きな子ちゃんのTシャツを着てくださったりしているのがトロッコでまわっている時に見えて。トロッコに乗っている時はかなり距離が近いので特に分かるんですけど、そこで私が手を振った時にすごく喜んでくださっているのを見た時に、私のことを好きでいてくださっている人がいるのが本当にありがたいなというふうに思って。応援してくださっている方のことは本当に一番大切にしたいというふうに思っています。
――MCで話していたことがとても印象的でしたね。ベルーナの2日目を見たんですけど、「昔から誰かの特別な存在になりたい」と話してました。それがアイドルだった。なんで特別になりたかったのでしょうか。
もともとすごくアイドルが大好きだったので、こういうふうになりたいというところから始まって、でも自分がすごくちっぽけだなというのも同時に感じていて。なりたいけど絶対なれないという距離を感じる中で、アイドルになるのは難しいかもしれないけど、誰かの特別な存在にならもしかしたらなれるのかもしれないという希望が少しあって、そこで感じたことだったのかなと思います。
――アイドルになりたいが先だった?
そうですね。アイドルにはなれないかもしれないけど、何らかの形で誰かの特別な存在になりたいと思っていました。
――ということは、今もうかなり夢が叶っていると言えますか。
はい。誰かの特別な存在になりたいというのもありましたし、誰かと一緒に歌って踊りたいという夢も同時にあったので、今それが叶えられているのが本当にうれしいです。もともとラブライブ!シリーズが大好きだったのもあって、この今の活動が本当に夢のようというか、わたしがやりたいことや届けたいことがすべてできるような環境なので、日々ありがたいなとかみしめながら毎日過ごしています。