コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、湊ユウキさんの漫画「拾った犬がなんか変だった話」だ。
「後の夫婦である」として展開されている本作。作者である湊さんが6月11日にTwitterに本作を投稿したところ、3.2万件を超える「いいね」が寄せられ、Twitter上では「めちゃくちゃ続きが気になる!」「犬、きみは何者だ」「全人類読むべき」「テンポ感最高」などの反響の声が多数寄せられている。本記事では、湊さんに作品のこだわりなどについてインタビューをおこなった。
漫画「拾った犬がなんか変だった話」あらすじ
ある日、男子大学生が歩いていると道端に捨てられていた犬を発見。勢いで家まで連れて帰るが、飼うことはできないと犬に話しかける。すると、犬はその言葉を気にも留めず2足歩行で家に上がり込む。
不思議に思った男子大学生は友達に電話をかけ、拾ってきた犬の様子がおかしいことを熱弁するが相手にされない。その後も犬は涙を流したり、人間用のトイレに入ったりと奇怪な行動をする。さらにはドックフードを前に機嫌を損ね、男子大学生が食べるはずだったカップラーメンをすすりだし…。
湊ユウキさんへのインタビュー
――「拾った犬がなんか変だった話」のお話を描こうと思ったきっかけや理由があればお聞かせください。
「後の夫婦である」という言葉を使いたくてこのお話を描きました。作品のタイトルにも使っています。絶対に夫婦にならなそうな組み合わせが面白いと思い「雄犬と男子大学生」にしました。ですがそのせいで色んな憶測が飛び交いました(笑)。
――まるで人間のような仕草を見せる犬が印象的ですが、本作に込めた思いやこだわった点などがあればお聞かせください。
こだわった点は、犬がどんなに人間くさくてもあくまで「犬」であるということです。名前も「犬」で、決して喋ったりモノローグを入れたりしないようにしました。
――本作の中で、特に思い入れのあるシーンやセリフがあればお聞かせください。
思い入れがあるのは、1番最後のシーンです。連載前から温めてきたラストを、思いを込めて描きました。2巻の描きおろしまで読んだ後にもう1度1巻から読むと、違う物語が見えてくると思います。是非読んで頂きたいです。
――思わず撫でたくなってしまうくらい、かわいらしく「癒される」「こんなワンコ」なら飼いたいなどといったコメントが多く寄せられていますが、モデルとなった犬などがいるのでしょうか?
決まったモデルはいません。投稿動画やSNSの、いろんなかわいくて面白いワンコの画像を見ながら描かせていただきました。かわいいワンコ達に私も癒されました。
――湊ユウキさんの今後の展望や目標をお聞かせください。
私は51歳でデビューし、現在2年目です。漫画家としては非常に遅いデビューだったので、遅れを取り戻すべくたくさんの人に受け入れられる楽しい漫画をどんどん描いていきたいです。若い新人作家さん達と同じ夢と野望を私も持っています。
――最後に作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
応援して下さっている読者の皆様、いつも本当にありがとうございます。「後の夫婦である」は完結しましたが、時々単行本で読み返してあげてください!そして次回作もどうぞよろしくお願いいたします!