コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、マンガParkで連載中の作品「理想の彼氏のはずなのに」をピックアップ。
作者であるののいさんが5月2日にTwitterに第1話を投稿したところ、1万を超える「いいね」が寄せられ反響を呼んでいる。本記事では「理想の彼氏のはずなのに」を連載中のののいさんに、作品のこだわりなどについてインタビューをおこなった。
1人の女子高生のもとにラブレターが届く…イケメン男子との恋の行方は?
下駄箱にラブレターらしき手紙を持っている1人の女子高生。彼女は一度でいいからラブレターを貰ったり告白をされたりしたいと思っている。彼女が向かった先はとある男子のところ。彼女は彼にラブレターを手渡す。女子高生が男子にラブレターを渡すのかと思いきや、彼の返事は想定外の言葉だった。
なんと、彼女が持っていた手紙は「宮永一誠」へのラブレターだったのだ。同じ苗字の「宮永千織」の下駄箱に間違って入れられていたものを渡しただけだった。ラブレターの入れ間違いは何度もあり、その度に千織が一誠に手渡していた。一誠と千織は幼馴染で家も隣同士。生年月日と産まれた病院が同じで親同士も仲良しという親密な関係だ。双子のように育ってきた2人だったが、この後2人の関係は急展開を迎える。
作者のののいさんがTwitterで公開したところ、「絵柄と内容がドタイプ過ぎる」「マジで最高」「憧れでしかない」などのコメントが寄せられている。
「ドキドキを擬似体験してもらえたら」作者・ののいさんの漫画へのこだわり
――「理想の彼氏のはずなのに」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
元々漫画家になったきっかけが担当さんに声をかけてもらった事で、作品も少女漫画も初めての事ばかりで、すごく緊張しながら描きました。この作品では、主人公達が「片想いから両思いになって告白」という形ではなく、「お付き合いをして」から、恋愛を通して「付き合うこと」や「彼氏彼女ってなんだろう」をテーマに描いていけたらという思いで始めました。
そして幼馴染という関係性が好きなので家が隣同士で誕生日も名字も同じと、とことん運命的な幼馴染にしました。なんとなく「彼氏が欲しい」「告白されたい」と夢見る女の子が理想以上に甘い彼氏に翻弄されるのを楽しんで頂きたいとともに、付き合うことによってお互いの大切さを認識したり、思いやりを持って接したり、時にはモヤモヤハラハラさせられたり付き合うって楽しいことばかりではない。そんな中でどう乗り越えて成長していくのかを描いていきたいなと思いました。
――「理想の彼氏のはずなのに」を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
「理想の彼氏のはずなのに」は千織と一誠のカップル推しになってもらいたい!!そんな気持ちで描いています。少女漫画の最大の魅力は男の子にあると思うのですが、主人公である女の子も読者の方に愛されてほしいので、千織はとにかく素直で可愛い女の子として描いています。一誠はイケメンなのはもちろんですが、部活のエースだったりファンクラブができるほど特別なイケメンではなく、身近に居るカッコイイ男の子を目指しました。
お話作りにおいても楽しめるよう心掛けており、見せ場のシーンは二人の魅力が引き立つよう大々的に描いてます。その中で特に一誠のドアップが多いのですが、千織擬似体験といいますか…千織の目線から、読んでる方にも一誠が理想の彼氏であるようなドキドキを堪能して頂けたらと思っています。
――「理想の彼氏のはずなのに」の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
初デートで別れ際に千織がお互い持ってたぬいぐるみ同士で「またねのチュー」とキスさせてからの「なんちて」の流れが特にお気に入りです。【1巻/2話】表情やセリフも併せて千織の茶目っ気が最大限に表わせてるシーンだと思います。千織の不意打ちの可愛さにそりゃ一誠もついキスしちゃうよね…と一誠目線で見てしまいます。(コミックス版では「なんちて」が「なんてね」に変更しており、アプリ版との言葉の違いがあるので見比べて頂けると千織の魅力や雰囲気の違いもお楽しみ頂けます。)
もう一つは夏休みに旅行へ行き、最後に二人で星を見に行く話がお気に入りです。【3巻/14話】流れ星にお願いする千織の願いを一つ一つ叶えていく一誠…キスシーンや、愛おしくてたまらない気持ちでいっぱいの一誠が千織を見つめるシーンは、この漫画の見所でもあり、とても気合いを入れて描きました。二人の距離がまたグッと縮まった瞬間だと思います。
――Twitterでは「理想の彼氏のはずなのに」のイラストも多く公開されていますが、理由やイラストに対する思いがあればお教えください。
主に仕事の息抜きとして絵を描いています。漫画を描くのは楽しいですがモノクロ続きだとカラーも描きたくなってくるので…時間の都合上ベタ塗りが多いですが、練習も兼ねて厚塗りや水彩なども描いたりします。アプリ版の更新がお休みのときは本編では描けない小ネタや番外編の漫画を載せたり、ネットプリントで配布もするようになりました。お休みの間、少しでも楽しんで頂けると嬉しいです…!
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
初作品、初連載とのことで紆余曲折ありましたが、自分にとってかけがえのない作品となり、楽しく描き続けてこれました。ここまで描かせてもらえたのは応援してくださった読者の皆様のおかげです。本当にありがとうございます。どうか最後までこの二人の行く末をあたたかく見守っていただけると幸いです。
■連載中の「理想の彼氏のはずなのに」を読む
https://manga-park.com/title/33946?url=mangapark://manga/detail?id%3D33946