ついに最終回が迫ってきた「夫婦が壊れるとき」(毎週金曜深夜0:30-0:59ほか、日本テレビほか)。6月23日に放送された12話では、吉沢悠“昂太”が離婚を前に一縷の望みを賭けた勝負に出た。また、子どもからの強い言葉に、稲森いずみ“陽子”が取ろうとした行動に視聴者は混乱必至。次回の最終回に向けて盛り上がりを見せている。(以下、ネタバレを含みます)
「夫婦が壊れるとき」とは
「夫婦が壊れるとき」は、2015年と2017年にイギリスで放送された「女医フォスター 夫の情事、私の決断」が原作の壮絶なサスペンスドラマ。2020年に韓国で「夫婦の世界」というタイトルでリメークされた際は、韓国ケーブルドラマ史上最高となる視聴率28.4%という大記録を達成した。誰が敵で誰が味方なのか分からない疑心暗鬼にかられながら、ヒロイン・陽子は自分を裏切った人々へ壮絶な復讐を行っていく…。
日本オリジナル版となる同作でヒロイン・真壁陽子を演じるのは稲森。映像制作会社を経営している夫・真壁昂太を吉沢が、二人の間に割り込む不倫相手・佐倉理央は優希美青が務める。
昂太が掴んだ“逆転の一手”が陽子を追い詰める
離婚に際して家、財産、親権ともにすべて譲らないとした陽子。自業自得とはいえ、一方的に不利な内容に昂太はいら立っていた。息子・凪の親権は渡したくない、しかし、どうしたらいいのか分からない…。そんな昂太の前に現れたのが、峯田康生(犬飼貴丈)だ。
康生は、度々恋人である吉野芽衣(結城モエ)にDVを振るう危険な男。陽子は被害に遭い続ける芽衣を見かねて強硬手段で助け出したことがある。そのことで陽子を敵視する康生は、昂太に「あの医者が、俺の彼女使ってあんたのこと尾行させてた」という事実を告げて復讐を果たすのだった。
翌日、病院に呼び出された陽子。昂太の同級生でもある同僚・相沢佳奈子(内田慈)が昂太と陽子が二人で話す場を設けた形だ。しかし、話は「凪は俺の息子だ」「サインしないなら、私の委任状を偽造した罪で訴える」と平行線のまま。
そこに、佳奈子の制止も聞かずに病院の院長が飛び込んでくる。なにやら興奮している様子で、「薬を処方する代わりにご主人の尾行をさせたっていうのは、これは事実ですか?」「それに、患者の恋人にけがをさせて脅迫したって」と捲し立てた。
どちらも芽衣のDV被害を隠したまま一部の事実を切り取った情報。「患者を守るための正当防衛です。まともな医者ならそうします」と説明する陽子だったが、訳知り顔の昂太が「患者に尾行させるのがまともな医者のすることか?」と横槍を入れる。
夫婦が離婚することを知った院長は、さらにヒートアップ。患者を使って情報を集めた陽子に対し、「医師免許に関わる問題ですよ!」と顔を歪める。後で説明すると話す陽子の後ろから、さらに「尾行・暴行・脅迫…とても正常とは思えない。息子は任せられない!」と昂太は声を荒げた。
凪の親権を得るために、昂太が陽子を陥れようとしていることを察した陽子。「裁判で今の話が出たら、どっちが不利か…」と優位に立っていることをアピールする昂太に、「卑怯者」とだけ告げて部屋を出ていく。