7月15日(土)公開の映画「アリーキャット」で、野良猫のように街の片隅でひっそりと生きるボクシングの元チャンピオン・朝秀晃(通称:マル)を演じた窪塚洋介。
ひょんなことからマルのバディとなった、通称リリィこと梅津郁巳(降谷建志)と共に、マルがアルバイトで知り合った冴子(市川由衣)を守るために奮闘する。そこから自分自身の生き方を見詰め直し、次なる一歩を踏み出す姿を描く。
今回マルを演じた窪塚にインタビューを敢行! 役作りから作品に懸けた思いまでたっぷりと語ってもらった。
――中野剛プロデューサーによる榊英雄監督とオリジナル脚本で、窪塚さんと降谷さんをイメージして制作されたということですが、最初に台本を読まれたときはいかがでしたか?
設定やストーリーもそうだし、出てくる車とか、なんとなく昭和のにおいがするなって思いました。
――マルに対してはどんな印象を持たれましたか?
自分とは遠い役だなと思いました。俺だったら、マルのように過去に引きずられて後悔して、諦めてくすぶってるという、そういうライフスタイルにならないかな。人生の時間は限られているし、もったいないって思っちゃうからね。
それでも彼は優しくて、ただ幼少期の母親との関係もあって、愛情にすごく飢えている。ボクサーとしてプロになって、すごくいい時間を過ごしたこともあったと思うんですけど、今は希望を持てない生き方をしているんだろうなって思いました。
――マルに共感できる部分はありましたか?
分かろうと思ったら全部分かるし、そうじゃなきゃできないですね。「ばかだなぁ」って思いながら演じるか、「そうだな」って思いながら演じるかどっち?って言ったら難しいけど。
ただ、俺はずっと踏み出しているような毎日で、自分の曲の中にもあるんですけど、「一歩、一歩、最初の一歩が永遠に続く」っていう、一回選んだら終わりではないと思っていて。普段のわずかな行動も全部、自分が選んだことじゃないですか、だからすべての選択を自分らしく選んでいきたいなと思っていて。
いろんな意味での“爆弾”を抱えていたマルが、リリィという鍵を手に入れて。リリィじゃなければ、マルの次の部屋のドアを開けられなかった、自分たちではどうにもならないことを追い掛けて、追い詰められて次のステージへブレイクスルーする。
それが復活であり、再生であり、次のステージに踏み出すということなので、そこはとっても共感できる部分でした。
2017年7月15日(土)、東京・テアトル新宿ほか全国ロードショー
主演=窪塚洋介、降谷建志
監督=榊英雄
脚本=清水匡
音楽=榊いずみ
製作=「アリーキャット」製作委員会
配給=アークエンタテインメント
【HP】http://alleycat-movie.com/
(C)2017「アリーキャット」製作委員会