深川麻衣主演、前田敦子、石井杏奈共演のプラチナイト木曜ドラマ「彼女たちの犯罪」(毎週木曜夜11:59-0:54、読売テレビ・日本テレビ系、Huluでも配信)が7月20日(木)よりスタートする。同作は、横関大の同名小説を原作に、“普通の幸せ”への渇望が3人の女性たちを狂わせていく様を描くスリリングサスペンス。立場も異なり全く接点のなさそうな3人の人生が、ある日、一人の女性の失踪事件をきっかけに思いもよらぬ方向へと進んでいく。
WEBザテレビジョンでは、大手アパレル企業で広報を担当している32歳の会社員・日村繭美役の深川、裕福な家庭に嫁ぎ何不自由ない暮らしを送っている34歳の専業主婦・神野由香里役の前田、刑事課に配置されたばかりの29歳の新人刑事・熊沢理子役の石井にインタビューを実施。それぞれの役柄や、互いの印象、“裏の顔”などについて聞いた。
「ドラマでは原作とはまた少し違ったスパイスが加わっている」
――作品の印象についてお聞かせください。
深川:原作を初めて読んだときに、一人の女性の失踪事件から始まり、予測困難な物語が二転三転しながら、「なぜそうなってしまったのか」という謎を解いていくお話になっていて、すごく面白いと思いました。
原作もとっても面白かったのですが、ドラマでは原作とはまた少し違ったスパイスが加わっているので、原作ファンの方にとっても、二度三度と楽しんでもらえるようなお話になっていると思いますし、見返しても面白い内容になっているので、ぜひ、3人の人生がどう交わってぶつかっていくのかを見守ってもらえたらうれしいです。
前田:プロットを読ませていただいた時点ですごく面白くて、台本を読んでいても、細かく読むことができる面白さをすごく感じています。最初から伏線が散りばめられていて、それが映像になったらより推理を楽しんでいただける作品になるのではないかなと思います。私自身サスペンス作品には初めて参加するので、すごく楽しみです。
石井:原作を読ませていただいたときにとても面白いなと思いました。最後に伏線が全て回収される気持ち良さやどんでん返しに、「なんて気持ちの良い、すがすがしい作品なんだろう」と感じました。
台本を読んでいく中でも、1話からさまざまな方向に話が進んでいくので、何が真実で何がうそなのか、誰が敵で誰が味方なのか、推理しながら楽しめるドラマになると思います。登場人物の誰かしらに共感できると思うので、共感しながら見ていただけたらうれしいです。
――役どころについて教えてください。
深川:繭美は、仕事が大好きな女性です。仕事にのめり込んでいたのですが、30歳を過ぎて周りの友達がみんな結婚などの転機を迎えて、「自分はこのままでいいのかな?」と悩み始めます。
前田:由香里は、大きな病院に勤めている夫・神野智明(毎熊克哉)の元で、専業主婦という道を真っすぐ進み続けてきた女性です。外で自由にしている玉名翠(さとうほなみ)と出会って、「これは普通じゃないんだ」という違和感に気付いてしまったところから、外の世界に出たいと思い始めます。
石井:理子は、正義感が強くて、刑事になりたいと自ら志望して刑事課に入り、その中で、自分の人生においての“普通の幸せ”を求め、葛藤し、突っ走っていく役どころです。
不器用さ、けなげさ、決断力…三者三様の魅力
――それぞれのキャラクターの魅力に感じている部分はどこですか?
深川:繭美は、仕事人間で強い人に見られがちだけど、すごく不器用なところが人間らしくて好きです。プライドが高くてなかなか本当の姿・弱い自分を見せることができないのですが、悩んでいる姿や、流されやすい部分、虚勢を張ることしかできない脆さみたいなものが、人間らしくて愛すべきところだなと思います。
前田:由香里は、昔の価値観で言うところの、“女性としてやるべきこと”をすごくしっかりやれる人なので尊敬します。朝5時に起きて、みんなの朝ご飯の支度をして、夜7時には絶対に家に着いて、夜ご飯の支度をして…という一日を送るのが、純粋にすごいなと思いますね。
石井:理子は、やるかやらないかを全て自分で決められるところがすごいと思います。友達や家族が背中を押してくれたとかではなく、自分のやりたいことややるべきことを全て自分で決める、そして行動していくということは、普通じゃなかなかできないことだと思うんです。誰かに頼ることをせずに、自分だけを頼って自分と戦って生きているのは、とても魅力的だなと思います。