俳優の広瀬すずが6月25日、都内にて開催された映画「水は海に向かって流れる」公開御礼舞台あいさつに、前田哲監督と共に出席。極寒の中で海に入った撮影を振り返った。
1月の極寒の海に入る撮影を回顧
本作は、漫画家・田島列島氏の同名漫画の映画化。26歳のOL・榊千紗(広瀬)と高校1年生の直達(大西利空)を中心に、くせ者ぞろいのシェアハウスの賑やかな日常を描く。
舞台あいさつでは、広瀬と前田監督が撮影を振り返った。寒い時期に海に入る撮影をしたと言い、前田監督が広瀬から「ちょっと入ってみたら? 監督」と言われたと打ち明けると、広瀬は「絶対寒いじゃん!と思って」と笑顔を見せた。
広瀬は、そのシーンに関して「『ラーメン1杯おごってあげる』って言われたので『じゃあ入ります!』って」と告白。監督は「その反応早かった。『じゃあラーメン1杯…』って言ったら『OK!よっしゃ!了解!』って。そこはすごく潔いというか、男前な部分がいつもある。どのシーンでもそう。『了解っす!』というのがあった」という、広瀬とのエピソードを披露した。
さらに、前田監督が「(水は)冷たかったですか?」と質問すると、広瀬は「冷たいですよ…1月ですよ?早朝ですよ!?」と回答。「外よりも水温の方が温かいという噂があったんですけど」と続ける前田監督に、広瀬は「全然!」と全力で否定し「その後、近くの宿みたいなところにお風呂を用意してくださっていて、結構湯船に浸かってました。冷えてて」と振り返っていた。
「人間らしく感情のままに役として過ごせた」
作品については、「家にデータがあったので、いまだにお風呂に入りながら作品を見ています」と明かし、「それぐらい、すごく人間らしく感情のままに役として過ごせた時間だった」としみじみ。
最後には「皆さんにも寄り添ってくれるような作品になっていますので、多くの方に届くことを願っています。皆さんの力を借りられればなと思っています」と笑顔でアピールし、舞台あいさつを締めくくった。
◆取材・文=山田果奈映