コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、自身のTwitterにエッセイ漫画を投稿している漫画家・ゴルシさおりさんの『クソッタレェ…』だ。
同作は、さおりさんが財布の落とし物を拾った様子が描かれたショート漫画。後味の悪い内容になっており、読者からは「さおりさんの優しさが台無しだ…」「マジで胸くそ悪い」といった反響が相次いでいる。話題にもなったようで、6月20日に投稿されたツイートには1万件の「いいね!」が。そこで作者であるさおりさんに、同作を描いた経緯などについて話を伺った。
善意で財布を拾ってあげたのに、まさかの盗人扱い…
ある日、電車に乗っていたさおりさんは置き忘れの財布を発見する。慌てて財布を手に取って降りる必要もない駅で下車し、財布の持ち主を探す。しかし、それらしき人は見当たらなかったので、「駅員に渡そう…」と考えていた。
そこに汗を流しながら、慌ててやってきた1人の女性。財布の持ち主だと理解したさおりさんは、「忘れてますよ」と笑顔で財布を彼女に渡す。
しかし窃盗だと疑っているのか、さおりさんを怪しみながらも「どうも…」と返事をする財布を落とした女性。さおりさんの目の前で中身をチェックし、問題ないことを確認すると、何も言わずにその場から立ち去っていってしまう。
終始笑顔だったさおりさんは7分後に到着した電車に乗って席に着くと、怒りに満ち溢れた表情に変貌していく…。
さおりさんの優しさによって財布が持ち主のもとに戻ったのにもかかわらず、それに応えてくれなかった財布を落とした女性。同作を読んだ人からは、「大の大人がまともにお礼も言えないなんて…」「ラスト1コマの怒りの表情になるのも無理もない」「可能なら鉄拳制裁したい」など同情の声が後を絶たない。
ラストの「ドゥンッ!」に込めた怒りの感情
――『クソッタレェ…』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
普段からちょいとしたエッセイを描いていますが、今回は「描くしかねえ」という気持ちになったので、描きました。
――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
「はぁ〜ん」からの「ドゥンッ!」な感情の動きのところです。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
やはり4枚目の「ドゥンッ!」の瞬間でしょうか。
――善意なのにもかかわらず「盗ろうとしていたのでは?」と疑われることはとても複雑な心境になったかと思いますが、他にも似たようなことでモヤモヤしたエピソードはありますか?
レストランで小さく「いただきます」する女の子を笑う人がいました。漫画にもしています。
――同作の反響に「私も似たような経験をした」といった声もありました。難しいところですが、財布が放置されていた時は、改めてどうすればベストだとお考えでしょうか?
いろいろな意見がありました!自身で考えて決めたなら、どんな行動もベストだと感じます。
――日常で起こった出来事を漫画にされていますが、どのような時に漫画のネタとして採用しているのでしょうか?
「おっ」としたことは大体漫画にしています。カフェにいる時や、人が多い場所で「おっ」が出くわすことが多いです。
――今後の展望や目標をお教えください。
何気ないことしょっちゅう描いてるので読んでくれたら嬉しい!
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
漫画読んでくれてめっちゃ嬉しい〜!ありがとう〜!