――ご自身が演じる役について、どのように捉えていますか。
目黒:ハルは自分の素の性格とは反対の性格なのですが、だからこそこの役に挑戦する意味があると思っています。性格は反対ですが、ハルとガクが駆け上がっていくところが、自分とリンクするとも感じていて。自分の人生も、何もないところから「さすがにこれは無理じゃないか」と思うこともたくさんやってきたので、ハルとガクが駆け上がっていく感じというのは自分と共通する部分ですし、これからも共通点を探しながら演じていきたいです。
――ハルのテンション感はどのように表現されていますか。
目黒:原作もすごく面白いですが、原作と同じようなテンション感で演じるのか、監督と3人で話して研究しながらやっています。ハルとガクのテンションを合わせていった方が良いと思うので。
佐野:そうですね。
――佐野さんは、ご自身の役をどのように捉えていますか?
佐野:僕も人見知りなところがあったり、ガクが就職活動に苦戦して「もう無理なんじゃないか」と、弱気になるときもあったりするので、自分とリンクしている部分があって面白いなと思っています。自分と役をうまく折り混ぜながら引き続き演じていきたいです。
――互いが役を演じる姿を見て、ここが役にはまっているなと思う部分はありますか?
目黒:むちゃぶりをしたときの佐野さんの困った感じの表情とかは、役にそのまま直結しているのかなと。本番でアドリブを入れてみたときのあたふたしてるようなガクの表情を見ると、普段の佐野さんとリンクしているなと思います。
佐野:それで言うと、僕が困っている顔を見たときの目黒さんの顔は「ハルやな」と毎日のように思っています(笑)。すごく笑ってくださるので僕もやりやすいのですが、目黒さんが大爆笑してるときに「めっちゃハルっぽいな」と思います。
目黒の発言に佐野「僕のこと犬だと思ってます!?」
――一緒に過ごす中で、互いにすごいなと思っていることがあったら教えてください。
目黒:ご飯を食べながら演じるシーンが結構あって、ハルはガツガツ食べて、ガクは全然食べないシーンが多いのですが、おいしそうな料理を前に食べずにいられるのがすごいなと…。
佐野:ちょっと待ってください(笑) 台本に「食べないでください」って書いてあるのに、食べる方がやばいですよ!
目黒:昨日もめちゃくちゃおいしそうなチャーハンが目の前にあったのに…。
佐野:僕のこと犬だと思ってます!? 食べないです(笑)
――佐野さんはいかがですか?
佐野:目黒さんは、ワンシーンワンシーンに今できる全てを注ぎ込んでいて、監督の意見を聞き、ディベートをした上でいろいろと考えて演じていらっしゃるので、尊敬しますし学ぶことが多いです。あと、目黒さんは「ありがとうございます」とおっしゃることが多くて。丁寧にお礼を伝えられるところがすごくすてきだなと思いますし、その姿を見て僕も意識するようになりました。
目黒:僕も佐野くん、とても礼儀正しいなと思いました。ポスター撮影で初めてお会いしたときに、こんなに丁寧にあいさつしてくださるんだって。インスタライブのイメージがあったので…
佐野:それは喜んで良いのか…。
目黒:とはいえ、本当に佐野くんと一緒に演じることができて良かったなと思います。やりやすくて、これからの関係性がどうなっていくのかが楽しみなぐらい良い関係性ができてるので、本当にありがたいです。
MENT RECORDING
発売日: 2023/07/05