日本でもリメイクされた「シグナル」シリーズのキム・ウニが脚本を手掛ける韓国の新作オカルト・ミステリー「悪鬼」の第3、4話が7月1日までに配信され、悪鬼に取り憑かれた女性ク・サニョン(キム・テリ)が徐々に、異様な“もう一つの人格”を見せ始めた。「二十五、二十一」(2022年)でブレイクしたキム・テリが妖しくも美しい表情で新境地を開拓。韓国国内でも大きな注目を集めている。(以下、4話までのネタバレがあります)
変わっていくサニョン…その異常性に背筋が凍る
「悪鬼」は、貧しい家庭に生まれ“悪鬼”と呼ばれる悪霊に取り憑かれた女性サニョンと、民俗学教授で悪鬼を見ることができるヨム・ヘサン(オ・ジョンセ)が協力し、疑惑の死の謎を解き明かしていくストーリー。3話は3人の大学生の不可解な死、そして4話は1958年に起きた少女の誘拐殺人事件に、サニョンとヘサンが迫っていく展開だった。
1話で、生き別れていた父・ガンモ(チン・ソンギュ)の死を知らされ、遺品として赤い髪飾りを受け取ったことで“悪鬼”に取り憑かれたサニョン。悪鬼はサニョンの怒りや負の感情を取り込んで大きくなっていった。
自分の中の悪鬼に怯えるサニョン。3話では「時間がないんです!」「自分が自分ではないみたい」と焦るが、得体の知れないものの成長を止めることはできない。4話では、うっすらと笑みを浮かべながらヘサンに「大きくなったね、子どもだったのに。“あの時”のこと、覚えてる?」と、サニョンではない人格として語り掛ける場面もあった。
「二十五、二十一」のキム・テリが見せた新たな顔
サニョン役のテリは、「二十五、二十一」でフェンシングにすべてを懸ける高校生ナ・ヒドを演じた。当時すでに30代でありながら高校生の青春をフレッシュに演じ、「第58回百想(ペクサン)芸術大賞」の最優秀演技賞・TikTok人気賞を受賞した。「悪鬼」で演じているサニョンも、アルバイトをしながら公務員試験を目指す苦学生だ。
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