コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、“女友達同士のドキッとするやり取り”を描いた漫画『彼氏ほしい』をピックアップ。
作者である漫画家のシミズヒロノリさんが、2023月6月4日に本作をTwitterに投稿したところ、3.4万件を超える「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事ではシミズヒロノリさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
“理想の恋人像”に全て一致する女友達
物語は、主人公の女の子が「あー 彼氏欲しいなー」とつぶやくシーンから始まる。彼女の独り言を聞いた友人の女の子は「…え? いや、アタシがいるじゃん」と、さも当たり前かのように発言。
思わず主人公が「え、じゃねーよ なんで平然と名乗りあげるんだよ」とツッコミを入れると、友人は「じゃあなんで彼氏欲しいのさ」「‥エッチな事したいんか?」などと神妙な面持ちで尋ねる。
食い気味に「違うわ!!」と大声でツッコんだ主人公は、その後少し恥ずかしそうにしながら彼氏の理想像を語り始めた。
「一緒に買い物したりさ~」「気使わずに話せてさ~」「趣味も合ってさ~」と色々な条件を述べていくのだが、その都度友人は「アタシでいいじゃん」「アタシじゃん」などと真面目な表情でコメントを挟んでいく。
主人公は少し戸惑いながらも、最後に「アタシの事をすご~く大事にしてくれる人かな~」と言うと、友達は「なあんだ やっぱ全部アタシでイイじゃん」と断言。自信満々な彼女の発言に主人公も思わず赤面し、「…もうアンタでいいわ」と言ってしまうのだった――。
要所要所でドキッとしてしまうようなが発言がありつつも、2人の軽快なやり取りにどこか爽やかさを感じられる本作。ネット上では、「堂々と『アタシでイイじゃん』っていう友達も、それに困惑する女の子の姿もたまらない!」「2人のやり取りを端っこでずっと見ていたい」「フランクな感じが良き!」「2人の会話が尊い…」「絶妙な会話が最高!ごちそうさまです」など絶賛コメントが多数寄せられている。
ストーリーを思いつくきっかけは「友人との会話や、創作物に触れた時」
――『彼氏ほしい』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
Twitterで何か漫画を投稿しようと考えた時に、百合漫画が好きだったので実験的に描いてみました。
――本作では、二人の女の子のやり取りが軽快で面白く、とても印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
読者の方に「こんな友達いたら良いなあ」「こんな2人がいたら良いなあ」と思ってもらいたくて描きました。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
4ページ目の女の子の表情が気に入っています。「自分がこの子の一番だ」という自信に溢れているので。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか?
友人との会話や、創作物に触れた時に思いつくことが多いです。
――シミズヒロノリさんの作品は、読んでいて思わずドキッとするようなセリフや描写がとても魅力的に感じます。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
4ページ目の見せ場になった時に感情を引き出せるように、1~3ページ目を作るようにしています。
――今後の展望や目標をお教えください。
Twitterでの活動は現在控え目ですが、今取り掛かっているあれこれが落ち着けば、またTwitterで作品を作れたらいいなと思っています。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
近い将来、皆さんに何かしらの形で作品を届けられるよう現在作業中です!気長にお待ちくださいー!