渋谷すばる「“俺の部屋に誘ってるみたいな感じ”にしたい」、8月に展示会開催
2019年からソロ活動をスタートさせた渋谷すばるが、アーティスト活動5周年を目前に、渋谷すばるの音楽とその全てにまつわる自身の全てが詰め込まれた遊び場を展開することとなった。【渋谷すばる×TOWER RECORDS『すば基地〜The Secret base〜Vol.1』POP UP SHOP】と称された遊び場は、8月16日(水)から8月31日(木)に渋谷タワーレコード渋谷店2階展示場にて開催される。
限定ミニアルバム『ALPACA 5』の渋谷店先行販売も
ここでは、普段使っているギターやハープなどの展示はもちろん、本人が撮影した写真や、本人がこの遊び場の為に描きおろしたイラストなども展示される他、足を運んでくれた人達が楽しんでもらえるレクリエーション要素がたくさん仕込まれた空間になっており、配信のみでリリースされてきた楽曲をまとめた限定ミニアルバム『ALPACA 5』が、期間中タワーレコード渋谷店先行販売でフィジカルリリースされる。
この『ALPACA 5』のジャケットに使用されているアルパカの写真は渋谷がプライベートで撮影した作品で、タイトルロゴも渋谷自身が手描きで作成しており、ブックレットは最新の撮り下ろし写真で構成されている。
“渋谷すばるの秘められた感性”が惜しげもなく投下されていくことになる遊び場【渋谷すばる×TOWER RECORDS『すば基地〜The Secret base〜Vol.1』POP UP SHOP】は、渋谷をよく知る人も、渋谷すばる初体験の人も、手放しで楽しめる場所となることは間違いない。音楽人としてだけではない、いろんな角度からの渋谷すばるを感じてもらえる場所となるだろう。
また、これに伴い、【渋谷すばる×TOWER RECORDS『すば基地〜The Secret base〜Vol.1』POP UP SHOP】の開催に先駆け、8月11日にタワーレコード渋谷店B1のライヴハウス『CUTUP STUDIO』にて初のアコースティック限定ライヴ『すばるの部屋・1回目〜俺ん家、寄ってかへん?〜』が行われる。
このふざけたタイトルの発案者も、もちろん渋谷すばる本人だ。
「『すば基地〜The Secret base〜』は、自分だけの秘密基地みたいな秘密の場所を、みんなにこっそり覗いてもらう感じにしたかってん。“The Secret base”って秘密基地を英語にしただけなんやけど、なんかちょっとダサくてええやろ(笑)。自分が今、音楽を作ったりする場所は子どもの頃に憧れた秘密基地みたいな場所に近いなぁと思って。そこにみんなを招待するイメージの空間にしたいというか。それにちなんで、とことん裸に近い状態で歌を歌うところも観てもらいたいという想いから、ずっとやってみたかったアコースティックライヴにも今回初めて挑戦してみようかと。そこは、“俺の部屋に誘ってるみたいな感じ”にしたくて。通常のバンドスタイルとは違う、俺の部屋でギター弾いてるのを、隣で聴いてもらえてるくらいの距離感の楽しませ方でライヴが出来たらええなぁ〜って思ってんねん」(渋谷)
“タイトルなんてなんでもええし、そこにこだわりなんてないねん”という渋谷だが、そこに込めた想いを聞けば、いやいや、そこには海よりも深い意味があるではないか。
「『すば基地〜The Secret base〜』を声に出して読むとき、“The Secret base”の部分は是非、ナイショ話風に声を潜めながら、思いきりカッコ付けて発音して欲しい」と言っていたのも、タイトルを決めるときに出たちょっとした裏話なのだが、そうすることでヒミツ感が煽られるのも確かであるし、『すばるの部屋・1回目〜俺ん家、寄ってかへん?〜』の“俺ん家、寄ってかへん?”の部分は、「好きな子を最初に家に誘うときって、なんて言うんやろ? 言われてドキッとする言葉って何? そんな誘う方も誘われる方もワクワクする様な、ドキドキする様な言葉でみんなを誘いたいねん」と語るのだ。先日発表された10月8日からスタートする東名阪ツアー渋谷すばる LIVE TOUR 2023『ん』の、“『ん』”にも、“ここまでの渋谷すばるの集大成を現在(いま)の渋谷すばるで表現し、自らの歴史に敬意と感謝を払いながら更なる未来に向かう”と言う意味が込められているのだという。平仮名の最後の文字である“ん”をタイトルにしたツアーで渋谷は、そこから始まる未来を描こうとしているのだ。
文◎武市尚子