「知らないので教えてください、というスタンス。つまり教育テレビなんです!(笑)」
――改めて、番組にかける想いの“ガチ”さが伝わります。こうした真に必要な情報を届ける際、西川さんが気を付けていることはありますか。
西川:「難しいことを難しく届ける」のは、そんなに難しくないと思うんです(笑)。だからこそ難しいことなんですけど、視聴者さんと同じレベルで「知らないことを教えてください」というスタンスで素直に聞くことを心がけてます。
「番組をリードする係の人間だからある程度知っておかなきゃ」という風には思ってなくて、畑違いの人間なんで「知らなくて当たり前」なんですよね。だけど「知りたい」「行動したい」という想いはあるので、必要な情報をゼロから聞いています。
これはどの業界でも同じですよね。例えば、人気マンガシリーズでも、どのシーンの誰が好きで…なんてファンによっても全然違います。「アニメから入ったやつはニワカだから相手にするな」なんて言う人もいるかもしれませんけど、「作品が好きで行動したい」ことには変わらないわけじゃないですか。だから何かを考えるときはニワカや元々関係してなかった人を排除するんじゃなくて、「みんなでゼロから何をやるか考えましょう」っていうスタンスが大事だと思います。
「ニワカの人間にわからない」ことは、一般の人にはわからないですよ。だから僕も番組で話を聞くときは「まったくわかりません。だから教えてください」という気持ち。番組は僕にとって毎週の授業というか、みなさんと同じように学んで、感じる場です。つまり教育テレビなんです!(笑)
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“知事”もガチ!?「シャレです、いじってもらえるうちが華です(笑)」
――故郷・滋賀県への愛を強く感じる番組ですが、今後番組がほかの地域へ広がることもありますか。
西川:僕は父が滋賀の人間で、母は福井県の出身なんですね。近々福井県の敦賀に新幹線が通るということで、福井県とはいろいろやらせてもらってます。いままで滋賀に行くには京都まで進むか、名古屋でこだま・ひかりに乗り換えるという交通手段しかなかったんですが、東京から敦賀まで北陸新幹線で一本ですからね。敦賀からはひと山超えて、車で30分ほどで着くようになります。そういうご縁もあるので、先だっても敦賀市長や、若狭町長とお話させていただきました。
ただ滋賀で起きている問題って、日本全国で起きている問題でもあるんです。同じように課題を感じている人に、1つのエビデンスとして「滋賀ではこういう方法を取ってます」を伝えられたらいいなと思っています。
――最後に1つ。現在は「バーチャル」知事ですが、今後「リアル」知事になる可能性はありますか。
西川:そうですねぇ…まあもうあの、シャレですシャレ!しばらくこのネタで引っ張りたいと思ってます(笑)。そうやって言ってもらえてるうちが華ですよ。「あいつはやっぱやらせんな」って言われたら終わりですから(笑)。
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