8月4日(金)から上演される舞台『弱虫ペダル』THE DAY 1で、主役の小野田坂道役を務める島村龍乃介。前作の舞台『弱虫ペダル』The Cadence!で初舞台を踏んだ島村にとって、本作はどんな作品になるのだろうか? 上演に向けての意気込みや見どころ、休日の過ごし方などパーソナルな部分にも迫り、話を聞いた。
人気舞台の新作、稽古場は「メリハリもしっかり、一致団結している」
──取材時現在、舞台『弱虫ペダル』THE DAY 1の稽古期間真っ最中だと思いますが、稽古はどんな感じですか?
「いよいよ始まるんだな」という感じがあって……もうキツイですね(笑)。精神的なキツさじゃなくて、体力的なキツさです。ハンドルを持って、自転車に乗っているように見せるあの走り方って特殊で、普段使わない筋肉を使うんですよ。今もまさに筋肉痛です(笑)。
──カンパニーの雰囲気はいかがですか?
新キャスト2名が加わったのですが、仲が良くてすごく明るいです。ふざけるシーンではとことんふざけて、真剣にやるときは真剣に、というメリハリもしっかりついていて、一致団結している感じがあります。
──その中で、島村さんは座長としてどのような動きを?
正直、その意識は全然ないんですよね。内容的にもチームで一致団結して戦うストーリーなので、自然とまとまっていて。僕は本当に一生懸命頑張るだけというか。座長として特に何かするということはあまり考えていません。
──それは前作のときも?
はい。むしろ前回は僕が初舞台ということもあったので、周りの先輩方に支えてもらっていました。それに小野田坂道はずっと舞台上に出ていたので、他のことを考える余裕が全くなかったです。とりあえずがむしゃらに演じることしか考えられなくて、それ以外のことは先輩方がやってくれていました。それこそ10周年を機にキャストが一新されたこともあって、一致団結しようという気持ちがみんなにあったのかなと思います。
前作で知った舞台の魅力と自信の課題
──改めて、前作を振り返っていただきたいのですが、前作は島村さんにとって初舞台となりました。率直に、初舞台はいかがでしたか?
すごく達成感がありました。映像作品は見た人の反応がSNSなどを通してしかわからないのですが、舞台はその場でわかるので「これが舞台のすごさなんだな」と思いました。カーテンコールのときにすごく大きな拍手をいただいて「うわ、すご!」って。
──前作での良かったところと初舞台で感じた課題をそれぞれ挙げるとしたら、どのようなものですか?
まず良かったことはお芝居をしっかり学べたこと。映像だとそのシーンを撮り終えたら、もうその芝居はしないですが、舞台は毎回同じシーンを演じるので、「もっとこうしよう」「もっとこうしたほうがいいんじゃないか」と考えることができて。すごくよかったですね。
──では課題は?
一番難しいなと思ったのは声量です。映像だとマイクがあるので、落ち込んでいる場面のときとかは小声でも声を拾えるじゃないですか。舞台にもマイクはありますけど、小声だとどうしても聞き取りづらくて。「落ち込んでいる感じの声を、ちゃんと出して」と言われたときは「なんて難しいことを言うんだ」と思いました(笑)。その課題には今回も直面していて。というのも、前作はほとんどレースのシーンだったので気持ちを乗せやすかったのですが、今回はレース以外の場面も多い。きちんと聞こえる声で、でも感情が伝わるようにというのは、今の僕の課題です。
──小野田坂道として続投が決まったときはどう思いましたか?
「またいい夏が始まるな」とうれしく思いました。あとは、前作で頑張って良かったなと思いました。自分自身にですけど、いいバトンを繋げられたのかなと。今回も次に繋げられる舞台にしたいなと思います。
──続編だからこそのプレッシャーなどは感じますか?
プレッシャーは前回も今回も、稽古中にすごく感じます。本番ではあまり緊張しないんですよ。ただ今回は、坂道以外のメンバーも、みんな同じくらいの距離を走るので、バトンを渡していく感覚があるんですよね。「俺、頑張ったから、次お前頑張れよ」って。そういう意味で、異様なプレッシャーは感じていますね。僕も頑張らないと、次のバトンを渡せない気がする。
──本当にチーム競技のような緊迫感が。
はい。前の人が頑張ったら自分ももっと頑張らないといけないし、自分が頑張ったら次の人もさらに上を目指さないといけないし。本当にみんなで盛り上げていく……うわ、怖ぇ〜。今、話しながらめちゃくちゃ怖くなりました(笑)。
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■舞台『弱虫ペダル』THE DAY 1
https://www.marv.jp/special/pedal/
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