深田恭子との共演シーンは「ドキッとします」
――瞳子と一緒のシーンを演じながら、上杉さんがドキッとしたシーンはありますか?
大体ドキッとしていますが、ふとしたタイミングで視線が合ったときにすごくドキッとします。視線を合わせるのは恥ずかしいので、僕は割と視線を外しちゃうんですけど、芝居中にぱっと見たときに目が合ったときはドキッとします。視線が合う瞬間は結構毎シーンあるんですが、視線が合ってドキッとするのは「恋だな」と思いながら演じています。
――そのドキドキが演技に反映されているのですね。
まさにそうです。その感情を原動力にお芝居をしている部分が大きいです。深田さんのお芝居を受けて能動的になれることがたくさんあるので、それが一番大きいです。
――深田さんと共演する中で、助けられたと思うエピソードはありますか?
監督と話す中で、「ここでちょっと加瀬の感情を出したい」「ここで柔らかい加瀬くんが出るといいね」というシーンがあったのですが、加瀬は基本的に無愛想であまり自分の感情を表に出さないキャラクターなので、何をきっかけに加瀬の壁を崩そうかなと思っていたことがあって。
そのシーンの撮影中に瞳子さんの顔を見ていると、瞳子さんがすごく優しい顔をしてくれて、加瀬の柔らかい部分を引き出すようなお芝居をしてくださったので、自然と加瀬の柔らかさや優しい部分が出せました。
「すごいなお前…!」って思いながら台本を読んでいます
――加瀬は、控えめながらも瞳子に会うために東京に異動してきたり、瞳子に自分から連絡をしたりと意外と積極的な一面がありますが、上杉さんご自身はどのようなタイプですか?
僕は非常に奥手なので、加瀬と同じような状況になったとしても異動届けは出せないですし、加瀬が瞳子にちゃんと気持ちをぶつけるところはすごいなと思います。僕は、新たに人と接するのが怖いタイプなので、あまり発展しないタイプですし、断られるのが怖いから何もしないという選択をしがちなので、勇気を出して行動する加瀬に憧れます。
――格好良い上杉さんが断られることを怖いと思っているのは意外です。
自分の恋愛に関してはすごく消極的で、自分に対してそこまで自信があるわけではないので(笑)。加瀬くんは途中までは道筋が一緒な気がするんですが、勇気を出して一歩踏み出せるのは彼のすごいところなので、「すごいなお前…!」って思いながら台本を読んでいます(笑)。
――瞳子(40歳)は加瀬(28歳)より一回り年上ですが、上杉さんはこれだけ年齢の離れた女性との恋愛はありだと思いますか?
経験はないですが、ありだと思います。どちらが上でもどちらが下でも良いと思いますが、すてきだなと思います。