池井戸潤×中村倫也による田園ミステリーが「不気味さ満点」すぎて視聴者戦慄 謎だらけの1~3話を一挙振り返り<ハヤブサ消防団>
池井戸潤の同名小説を実写化した、山あいの小さな集落で起きた不可解な連続放火と殺人事件に、中村倫也演じるスランプ気味の作家が巻き込まれていく戦慄の田園ミステリー「ハヤブサ消防団」。8月3日(木)に3話が放送され、今ならTVerで1話~3話が無料配信中。まだ放送に追いつけるこのタイミングで、「ハヤブサ消防団」を振り返ってみよう。
第1話あらすじ
三馬太郎(中村倫也)は、崖っぷちのミステリ作家。5年前に“明智小五郎賞”を受賞し、勤めていた会社を辞めて作家業に専念したのはよかったが、その後は新作を出すたびに初版の部数を削られ、ネットの評価も散々。担当編集者・中山田洋(山本耕史)に励まされながらも、筆の進まない日々が続いていた。
ある日、太郎は山間の集落“ハヤブサ地区”を訪れる。亡き父から相続し放置したままになっていた一軒家の様子を確認するためだったが、太郎はハヤブサの豊かな自然に心をつかまれ、この地に移住することを決意する。新生活をはじめてまもなく、太郎は近所に住む同年代の青年・藤本勘介(満島真之介)に誘われ、地域の飲み会に参加。
そこで知り合った山原賢作(生瀬勝久)、宮原郁夫(橋本じゅん)、森野洋輔(梶原善)、徳田省吾(岡部たかし)らハヤブサ地区の男たちに“消防団”への入団を勧められる。運動部に入ったこともなく非力な太郎は、自分にはまったく似合わないからと、いったんは入団を断る。
ところが直後、地区の住人・波川志津雄(大和田獏)の自宅で火災が発生。消防団の必死の消火活動を目の当たりにした太郎は、自分も新たな居場所であるハヤブサを守りたいという思いに駆られ、消防団への参加を決意する。
だが、実はハヤブサ地区では今年に入って不審火が続いており、今回の火災で3件目。団員たちは連続放火事件を疑っているという。「まさか、この長閑なハヤブサのどこかに放火犯がいるのか」と考え、ゾッとする太郎だが、その矢先、住民・山原浩喜(一ノ瀬ワタル)が行方不明になるという事態が起きる。
そんな中、太郎は父の墓参りの際に墓地で見かけた女性・立木彩(川口春奈)と、ハヤブサ地区唯一の居酒屋で再会。ミステリアスな彼女のことが気に掛かる。
そして、少しずつハヤブサに馴染んできた太郎のことを、太陽光発電企業“ルミナスソーラー”の営業担当・真鍋明光(古川雄大)が鋭いまなざしで見つめていた。
初回から「不気味さ満点のスリリングなドラマ」「ほっこりシーンもあったり、ぞわぞわするBGMとたまにうつる不審な人々。来週も楽しみ」「最後一気にめちゃくちゃ怖かった」などとSNSではコメントが多数。イケおじ消防団の圧巻な消火活動も話題となり、トレンド入りを果たしていた。
第2話あらすじ
亡き父の故郷である山あいの集落“ハヤブサ地区”で暮らしはじめた太郎は連日、入団したばかりの消防団の練習に駆り出されて疲労困憊。実は、消防団が日ごろの訓練の成果を披露する“消防操法大会”の開催日が迫っており、分団長の宮原郁夫がピリピリしているのだ。
そんな中、太郎はハヤブサ地区を襲った連続放火事件の犯人が、先日遺体となって見つかった浩喜だといううわさが出回っていることを知る。一瞬だが生前の浩喜と会話を交わした太郎は、彼がそこまで悪い人間だとは思えず、困惑。しかも、根拠のないうわさがあっという間に集落に広がったことに違和感を覚える。
その矢先、太郎は消防団のメンバーで役場勤務の森野洋輔から「相談がある」と声を掛けられる。約束の時刻に居酒屋に出向くと、座敷には森野のほか、役場の企画課員・矢内潤(岡本篤)と、移住してからずっと気になっていた謎の美女・彩の姿があった。
相談というのは、ハヤブサの町おこし動画企画にまつわることで、矢内は作家である太郎の力を貸してほしいという。その企画は映像ディレクターである彩の発案だというのだが、彩本人の態度はどこか冷淡だった。
太郎が真鍋と対峙するシーンは圧巻で、SNSでは「真鍋さんとの対峙シーン。不敵の笑顔の真鍋に1歩も引かない太郎。2人とも流石の演技で見応え!」「古川雄大の不気味な役がハマっていて、何かあるぞ感が凄い」などのコメントで盛り上がり、初回に引き続きトレンド入りを果たしていた。
第3話あらすじ
ハヤブサ地区の町おこし動画用シナリオを書き上げたミステリ作家・太郎は、映像ディレクター・彩との打ち合わせに赴く。以前のそっけなさは消え、はつらつと企画を進める彩との会話に心地よさすら感じる太郎だったが、彩は“大事なこと”を太郎に隠していていた。
そんな中、太郎は亡き父が遺した昔のアルバムから、ほかの写真とは異質の雰囲気を漂わせる、美しい女性(小林涼子)のポートレートを見つける。シャクナゲの花を手に、穏やかにほほ笑む彼女はいったい何者なのか、気になった太郎は謎の女性の素性を調べ始める。
その矢先、東京から担当編集者の中山田が訪ねてきた。太郎の陣中見舞いというのは名目で、ハヤブサでゴルフや釣りを楽しむのが目的らしい。中山田は消防団のメンバーとも居酒屋で顔を合わせ、すっかり意気投合する。
しかし翌日、山奥の渓流まで釣りに出掛けた太郎と中山田は、帰ろうとして道に迷ってしまう。その山は、かつてハヤブサで自ら命を絶った女性の幽霊が出るといわれており、周囲がどんどん暗くなる中、2人は追い詰められる。
そして、消防団メンバーを震撼させる最悪の事件が発生する。
今回は、太郎の周りで謎が謎を呼び、ホラー感強めの展開。衝撃のラストは視聴者をくぎづけにし、「途中めっちゃホラーで、悪友の信頼関係にホロッとしたところで、ラスト1分の怒涛の謎連発!!」「彩さんの怪しさも出てきてるし謎だらけです」などとSNSが盛り上がり、3話連続トレンド入りを果たしていた。