コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、芸子さんの漫画「ずっと引きずってる小3男子に言われた衝撃的な言葉」。
作者である芸子さんが5月16日にX(旧Twitter )に本作を投稿したところ、4.9万件を超える「いいね」が寄せられた。本記事では芸子さんに、作品のこだわりなどについてインタビューをおこなった。
訪れた友人宅で小3男子にかけられた言葉とは…
作者・芸子さんが友人宅を訪れた時のこと、友人の息子・太郎くんと久しぶりに会ったという。小さかった太郎くんは小学校3年生になり、背の高いイケメンに成長していた。太郎くんはテレビゲームをしているところだったため、芸子さんが「おばちゃんと対戦しよーよ！」と話しかけた。その時に返された一言に、芸子さんは1か月も衝撃が続いたというのだ。
芸子さんが本作をTwitterに投稿したところ、「ときめきと動揺でどうにかなりそう」「いい男」「そんなこと言われたら、おばちゃん頑張れる」「罪な男」などのコメントが寄せられている。
「今笑えたネタは数年後の自分もまた笑える」作者・芸子さんが日常漫画を描く理由
――「ずっと引きずってる小 3男子に言われた衝撃的な言葉」を漫画にした理由があればお教えください。
出産後から、日常のなかでクスッと笑える出来事や印象的な出来事があったら漫画に残すのが日課になっていまして、当時印象的だったことも数年経つと忘れてしまっていることが多いことに漫画を描き始めて気づいたんです。漫画を描き始めた頃に描いた日常エッセイも、数年経った今読み返すと「あぁ、そんなことあったっけなぁ」と2度楽しめるので、今笑えたネタは数年後の自分もまた笑えると思うの
で漫画として残すようにしています。
――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
ずっと引きずっている漫画ではこの漫画のオチの部分なのですが、漫画でよくみられる“衝撃を受けたドアップの表情のコマに入れる集中線“を、顔の部分にだけ複数コマに渡りずっと顔に書くことで衝撃がずっと続いていることを表現したところが特に注目していただきたいポイントです。
――本作の中で特に気に入っているシーンやセリフ があれば、理由と共にお教えください。
セリフに関しては、ずっと引きずっている小3男子漫画の「納税者の顔してる」のセリフです。大人っぽい、というよくある表現でなく大人であることの表現を面白くできたかな、と自画自賛しております。シーンについては世界で一番幸せな音の漫画の子供が生まれてから大きくなる走馬灯のようなシーンが描かれたコマがとても気に入っています。
――本作や「思い出小話 もうあの頃の私たちはいない」など、実話をもとにした作品を多く描いていらっしゃいますが、理由があればお教えください。
私は漫画を描き始めたのが子供を産んでからで、今まで漫画や絵の仕事などは全くしていませんでした。なのでイラストからや4コマ漫画から描き始めたのですが、実際に起きた出来事をただ描き上げることは、漫画初心者の私にもできることなので絵を描き表現する世界に一歩を気軽に踏み出せた理由でもあります。それらと違って長編の漫画は描くことはとても難しいし、最後まで書き切れるか自信がありませんでした。しかし今後も漫画を描き続けているにあたり、自分の実力というか漫画を描く人としての限界値を知りたいという思いもあり初めての長編漫画「思い出小話 もうあの頃の私たちはいない」を描くことに決めました。
漫画を描き始めた時と同じように、一歩を踏み出しやすくするためにまず最初に書く長編漫画は0から話を作り込むものでなく、実話を元にした話にすることにしました。まずは「自分は長編の話もかけるんだ」という自信をつけるために選んだ題材でもあります。そのおかげか今では実話ベースでない長編漫画の執筆もできるようになりました。
――今後の展望や目標をお教えください。
まずは現在執筆、連載している長編漫画を完結させることです。また、元々私はギャグが多く盛り込まれている漫画が大好きなので全ての連載が完結したらSNSでもどこかの媒体でもどこでも良いのでギャグテイストのストーリー漫画を描きたいなぁなんてちょっと思っています。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
貴重なお時間の中で私の漫画を読んでくださりありがとうございます！これからもクスリと笑える漫画や、共感いただけるような漫画を楽しみながら描いていけたらと思います。その中で読者の皆様の心が少しでも動いていただけたら幸いです。
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