柊は自分のなかに芽生えた感情に戸惑う
塾で明日香からの電話が来ても出ない柊に、慎太郎は出ないんですか? と尋ねる。柊は慎太郎に「今は話したくない。というより、何を話したらいいのかわからない」と言う。
そして、柊は尊敬するアントニ・ガウディの名言を用いながら、自分の中にこんな感情を発見するとは思わなかったと言う。どんなですか? と慎太郎に聞かれても「まだ俺にもわからない」と柊は目を伏せる。
柊が慎太郎に熱心にサグラダ・ファミリアの話をしながら塾から出てくるところを明日香が目撃。明日香は「はぁ?どゆこと?俺の電話には出ないくせに、なんであんなに楽しそうにしてんの?」と悪態をつく。柊のばかと言いながら明日香は悲しそうに柊を見送るのだった。
これまで感情の起伏がないように思えた柊だが、嫉妬が芽生える様子が感じ取れた。その感情が嫉妬だということを自覚できないほど、恋愛偏差値が低くてうぶな柊にキュンとする。そして、これまで振り回す立場だった柊がちょっとは振り回されればいいのに、と明日香を応援したくなるが、結局また振り回されている明日香にも、萌えてしまった。
※超ときめき宣伝部の正式表記は、ときめきと宣伝部の間に白抜きハートマーク
◆構成・文=牧島史佳
Happinet
発売日: 2022/12/23