俳優の窪田正孝が8月3日、都内にて開催された映画「スイート・マイホーム」ジャパンプレミアに、蓮佛美沙子、奈緒、磯村アメリ、齊藤工監督と共に出席。本作へ出演する心境を語った。
斎藤工は「映画への知識や愛が誰よりも強い」
2018年に「第13回小説現代長編新人賞」を受賞した注目の女性作家・神津凛子のデビュー作「スイート・マイホーム」を映画化した本作。窪田を主演に迎え、俳優としても活躍する齊藤がメガホンを取る。
齊藤について「映画への知識や愛が誰よりも強い方」と語る窪田は、「共演はたぶん、僕、役者をやらせてもらっていて一番多い」と告白。さらに「工さんの描く世界で自由に動くことができるって、すごく貴重な時間だったし、なんか不思議な感じもあった」と口にした。
そして「若い時というか20代の時も一緒にやらせてもらっていて、ちょっと調子に乗っていた時もあったので、ちょっと恥ずかしい部分もあった」と吐露。「けど、そういうのも全部ひっくるめてぶつけられたらな、と思ってやらせてもらいました」と本作にかけた思いを明かした。
窪田正孝の出演は「監督させていただく一つの条件」と言い切った齊藤工
窪田の出演について、齊藤監督は「僕の中でも監督させていただく一つの条件というくらい。この神津先生の原作を実写化するならば、そこの活路は、まず主人公・清沢賢二を窪田正孝さんが演じてくださるということが、一映画ファンとしても第一条件だったなと思っています」と自身が本作を監督する上で必要な条件であったと告白。
続けて「やはり原作の世界に太刀打ちできるのは生身の人間の表現、表情だったりするので。普段、俳優をやっているんですけど、とても太刀打ちできない域の役者さんが集まってくださった」と感謝した。
窪田演じる清沢賢二の妻・ひとみ役の蓮佛が「私、まささん(窪田)のお芝居がすごく好きだったので本当に光栄でした」と共演を喜ぶと、窪田は、その言葉に被せるように「なんてこった!うれしいー!」と歓喜。蓮佛は「実際に現場でご一緒していても、醸し出ている雰囲気とか現場のたたずまい、向き合い方というのが、本当にいつ会っても柔らかくて穏やか」と窪田の姿勢を振り返っていた。
◆取材・文=山田健史