コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、創作漫画「赤鼻の旅人」が反響を読んだ作者・ぴえ太さんの漫画「ニンゲンの飼い方」。
作者であるびえ太さんが7月31日にTwitterに本作を投稿したところ、7.8万件を超える「いいね」が寄せられた。本記事ではぴえ太さんに、作品のこだわりなどについてインタビューをおこなった。
不思議な生き物が住む森で拾ったのはニンゲン…
とある緑豊かな森では、さまざまな姿をしたモンスターたちが暮らしている。木の実や雑草などの食料が豊富なため、1匹のモンスターも木の実を取りに来ていた。すると1人のニンゲンが倒れているのを見つける。
モンスターはニンゲンを拾って飼うことにした。友達のモンスターにもニンゲンを飼っていることを話題に出すが、懐いてくれないことと飼い方の情報が少ない悩みを打ち明けたのだった。そしてニンゲンと仲良くなろうとあの手この手で世話をする。友達に褒められた手のトゲも、ニンゲンを飼うために自ら削ってしまった。しかしニンゲンは全く懐いてくれず、モンスターの気持ちが沈んでしまう…。
作者であるぴえ太さんがTwitterで公開したところ、「優しい飼い主さん」「猫と仲良くなるまでの経験と重なって胸がギュンギュンしました」「自慢であった棘を削ってまで…愛だな!」「生き物からの目線で感じられるのがとてもいい」など多くのコメントが寄せられている。
「非日常でもどこかに共感できる所を」作者・ぴえ太さんの漫画が優しい理由
――「ニンゲンの飼い方」シリーズは、動物を飼う人間が逆の立場になっていることに衝撃を受けました。本シリーズを創作したきっかけや、読者へ伝えたいことがあればお教えください。
あるゲームで大きなモンスターが人間を掴んだりするんですが、モンスターのなかで一体だけ比較的丁寧な持ち方をしていて、それが印象的だったのと昔、動物園のモルモットを飼育担当していたことがありましてお客様にモルモットのさわり方を教えていたのを思いだし、モンスターにも教えてあげるモンスターがいても良いのではと思ってこのシリーズの最初、「ニンゲンの正しい持ち方」を描きました。そこからもっと掘り下げて色々と描いてみようと思ってシリーズを描きました。
――「ニンゲンの飼い方」シリーズを描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
「ニンゲンの飼い方」はファンタジーですが、実際にペットの気持ちを考えるきっかけになったら良いなと思いながら描いているので、リアリティを感じられるようにいろんな生き物の飼い方や人間が暮らすのに必要なものを織り混ぜて作ってます。
――「ニンゲンの飼い方」シリーズの中で特に気に入っている作品があれば、理由と共にお教えください。
気に入っているのはゴハン編です。味の種類を書いたのですが架空の言葉を考えるのが好きなので楽しかったです。あと、あの言葉はある法則で作っているのですがもう気づいた方もおられるようでニコニコしちゃいました。
――「ニンゲンの飼い方」や「赤鼻の旅人」など、ファンタジックで優しい作品を多く描いていらっしゃいますが、理由やこだわりがあればお教えください。
人と人ならざるもの達がどうやってわかりあえるのかを考えるのが好きで、それを形にしたいと思い描いています。物語を作るにあたって意識していることは、非日常でもどこかに共感できる所を必ずいれるようにしています。
――今後の展望や目標をお教えください。
「ニンゲンの飼い方」は今までは図鑑風に描いていたのですが、図鑑だけではなく漫画の方ももっと描きたいと思っています。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
「ニンゲンの飼い方」を読んで頂きありがとうございます。これからも一人と一匹(?)の関係をゆっくりになりますが、描いていきたいと思っていますのでよろしくお願いします。