監督「作品がもうすぐ手から離れると思うと寂しい」
記者との質疑応答で、公開を前にした感想を聞かれた監督は、「クランクアップして1年間、毎日のようにCG作業や編集作業をしてきました。そんな作品がもうすぐ手を離れると思うと、少し悲しくもあります」と心情を吐露。
これがドラマ脚本家デビューとなったKang Fullは、「脚本を書き始めて3年、この作品に関わってきました。漫画は1人で作業することがほとんどですが、ドラマは僕が書いた脚本を具現化してくれる監督やスタッフたち、演者たちがいます。頼る人たちがいるということが不思議でしたし、ありがたかったです」と感想を述べた。
また、20話という長いストーリーになった理由を問われると「登場人物ひとりひとりの事情を深く掘り下げるには12話、16話では無理だと思い、“20話なら引き受ける”と言いました。20話だからこそ、見どころがたっぷりとあります」と自信を覗かせた。
これを受けたパク・インジェ監督は「演出家としては大変でした」と苦笑い。「Kang Full作家が描いてくださる細かいキャラクター設定や背景を全て生かさなければいけなかったので苦労もありましたが、毎話、視聴者の方に満足していただけるように頑張りました」と語った。
ギフトセットのようなドラマ、ムービング
ハン・ヒョジュとチョ・インソンは、意外にもドラマ初共演。初めて演技で息を合わせた感想を聞かれたハン・ヒョジュが「モデルとしては何度か一緒にお仕事させていただきましたが、演技を合わせるのは初めて。インソンさんは、思った以上に思慮深く、思いやりに長けた方でした。楽しく演じられるよう、現場でも配慮してくださり、たくさん手助けをしてくださいました」と尊敬のまなざしを向ける。
するとチョ・インソンも「集中力、キャラクター分析、そして現場での忍耐力…。すべてがすばらしく、10年後が楽しみになるような素晴らしい俳優だと思いました。世界に飛び立つのにふさわしい俳優だと思います」とハン・ヒョジュを大絶賛。ハン・ヒョジュは恐縮しながらも、「常に成長する俳優になる努力をします」とほほ笑んだ。
最後は、パク・インジェ監督が「愛や家族愛、バラエティ溢れるアクションなどたくさんの要素が描かれているギフトセットのようなドラマです」とドラマを表現。チャ・テヒョンが「韓国的なヒーローもので、韓国的な内容も多いですが、家族愛を描いているので全世界の人々に楽しんでもらえると思います」と語ると、チョ・インソンは「原作との相違や、既存のキャラクターとオリジナルキャラクターが交わった時の化学反応のようなものをポイントにしてみていただけると楽しくご覧になれるのではないかと思います」と、ドラマの鑑賞法を伝授し、制作発表会の幕を閉じた。