自然に見えていたものは、すべて技術と経験値だったと気づかされた5カ月間
――入社して5カ月ほど経ちますが、アナウンサーのやりがいは実感されていますか?
やりがいとまで言えるかは分からないのですが、自分自身が正しい情報を届けることができたときや、スタジオの盛り上がっている空気の中に一緒に居られたときにやりがいを感じることはあります。
――反対に大変だなと感じることはありますか?
先輩アナウンサーの技術力と言いますか、自然に見えているものはアナウンサーとして長い年月の経験と技術によって形成されているものだと気づいて、自分の実力不足をすごく感じます。もちろん始めたばかりなので仕方がない部分もあるとは思いますが、何か私も力になれないかなと考えたりはします。
――入社してアナウンサーの先輩方との印象的な言葉やエピソードはありますか?
「マツコ&有吉 かりそめ天国」(毎週金曜夜8:00-8:54、テレビ朝日系)を担当されている久保田直子アナウンサーの言葉です。「そのままでいいんだよ」とか「相手の会話のスイッチボタンを押せるようなアナウンサーになれたらいいね」と、私自身を肯定しながら、目指すべきアナウンサー像を教えてくださいます。また平石直之アナウンサーからは、「場の空気を制すること」と、緊張する場面も自分でコントロールしていくものだと教えていただきました。
もう1つ印象に残っているのは、同じ番組を担当している草薙和輝アナウンサーから、番組終わりにフィードバックをもらう際に、「お忙しいところすみません」と言うと「いつでも聞いてくれていいんだよ」と言ってくださったことです。草薙アナウンサーは最後の研修の際も、私と同期の所村武蔵アナウンサーに対して「いつでも味方だ」という言葉をかけてくださいました。アナウンサーの先輩方はみなさんいつも、かけてくれる言葉のすべてが優しいです。