世界同時配信中の韓国ドラマ「ムービング」は、韓国の同名人気ウェブトゥーンを原作に制作された全20話のSFアクション大作。同作には「トンイ」(2010年)のハン・ヒョジュ、「エクストリーム・ジョブ」(2019年)のリュ・スンリョンといった実力派俳優陣が名を連ねているが、彼らの息子・娘を演じる若手俳優たちの躍進も見逃せない。中でも、実年齢27歳ながらあどけなさの残る高校3年生チャン・ヒスをフレッシュに演じているのが、注目度急上昇中の女優コ・ユンジョンだ。(以下、ネタバレを含みます)
実力派俳優陣の“子どもたち”のキャスティングにも注目
1990年代、韓国の国家安全企画部が秘密裏に設立した超能力者たちによるエリート部隊があった、という設定から始まるストーリー。超能力を使って国を守っていた彼らはある日突然解散し、メンバーは散り散りに。それから数十年がたった現代、部隊の元メンバーたちが1人1人、何者かによって消されていく事案が発生。同じころ、元メンバーの子どもたち、ボンソク(イ・ジョンハ)、ヒス(コ・ユンジョン)、ガンフン(キム・ドフン)が、互いの正体を知らないまま偶然クラスメートとして出会っていた――。
そんな「ムービング」で、「わかっていても」(2021年)のチャーミングな後輩男子も好評だった25歳のイ・ジョンハ、「今日のウェブトゥーン」(2022年)にも出演した24歳のキム・ドフンと共にメインキャストの一人を務めるコ・ユンジョン。運動神経抜群で正義感が強く、友達思いの女子高校生チャン・ヒスを演じている。
コ・ユンジョンとは?「Sweet Home」「還魂」で話題に
薄めのメイクに加え、表情にはあどけなさも漂うユンジョン。実年齢よりも10歳ほど年下の高校生役にもまったく違和感はなく、制服姿はもちろん髪を無造作にポニーテールでまとめた体操着姿も初々しい。
彼女は大学卒業後に芸能界デビューし、当初はその美貌を生かしてモデルとして活躍。2019年に地上波ドラマ「彼はサイコメトラー」で女優としての一歩を踏み出した。
そんな彼女が大きな注目を集めた作品が、2020年の韓国発ホラー「Sweet Home-俺と世界の絶望-」。古いアパート「グリーンホーム」の住人と“謎の病”で怪物化した人間たちとの闘いを描き、韓国や日本、アメリカでも大きな反響を呼んだこの作品で、ユンジョンはグリーンホーム13階に住む介護士パク・ユリを演じた。
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