コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は雑誌「くらげバンチ」で短期連載の経験もあるチャロスさんが、7月26日に投稿した「【漫画】ポンコツだけど憎めないメリーさんの話」を紹介する。恐怖の都市伝説であるはずのメリーさんと優しくフォローする主人公の関係に、「ええ話やん」などの声が集まっている。
ホラー展開かと思いきや…
有名な都市伝説の1つである「メリーさん」。メリーさんから電話越しに居場所を伝えてくるが、段々と自分に近づいて最後は…というものだ。同作のメリーさんも例に漏れず、突然の電話から「あたしメリーさん」と名乗り、「今 あなたの家の前にいるの…」という名セリフを主人公に伝えた。
ピンチに思える主人公だが、「マジで…?」と汗をかきつつも平静なようす。その理由は、主人公の住む家が“オートロック”であることだった。住民が許可しない限り自動のガラス扉が開かない仕組みだが、当然メリーさんには伝わらない。「なんやそれ?」と理解できぬまま歩き出し、「今からあなたの部屋に行ブラ」とせりふの途中でガラスに衝突。
うずくまって「痛ぁぁ…何で玄関が開かない…」と苦しむメリーさんに、主人公はあろうことか「大丈夫すか?」と心配しながら迎えにいく。「仮にも女の子なのに暴力を振るうなんて」と怒り心頭のメリーさんへ、主人公が取った行動は…。
シュールなテンポ感を大事に
――本作を創作したきっかけや理由があればお教えください。
もともと怪異と可愛いを掛け合わせた漫画を描くのが好きで、色々題材を調べていたらメリーさんが出てきたので、自分なりに可愛く描いてみようという気になりました。
――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
シュールなテンポ感を大事にしました。特に2ページのオートロックのくだりはセリフやコマでテンポ良く、くすっと笑えるような部分にしようと意識しました。
――主人公は初手からメリーさんに恐怖を抱いていないように見えますが、心霊現象に慣れているのでしょうか。
そうかもしれません(笑)
――見た目の年齢にそぐわない口調が印象的なメリーさんですが、やはり結構な経験を積んでいるのでしょうか。
そこまで深く設定していないのですが、怪異なのでいろんな人間と出会って怖い目にあわせてきたんだと思います。
――今後の展望や目標をお教えください。
目標としてはSNSで個人連載している作品の単行本化、商業連載化を目指していますが、
一番は少しでも長く漫画を描き続けていきたいなと思っています。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
いつも拙作を読んでいただきありがとうございます。
どんな言葉でも創作の励みになりますので、今後とも応援いただけると嬉しいです。