コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、見た目も性格も正反対な2人の女子高生の心温まるエピソードを描いた漫画『頭が固い女子高生がおもしろい』をピックアップ。
作者のいうのすさんが2023年7月31日に本作を自身のX(旧Twitter)に投稿したところ、6.9万以上の「いいね」が寄せられた。また「うわあ!しゅき」「めっちゃ可愛い!」「尊い…」といったコメントがつくなど、読者の心を鷲掴みにしたようだ。作者のいうのすさんにインタビューをおこない、本作の誕生秘話や見どころについて語ってもらった。
犬猿の仲だったのに…!気づいたらあの子の虜に
「雨倉さん、スカート短いですよ」と言って登場したのは、くそ真面目な女子高生の日向。注意をされても「んあー!いいじゃん、このくらい」と気怠そうに反応しているのは、普段から日向に目をつけられている雨倉。スカートの長さは“そのうち”直すと言ったのだが、日向は「ダメです」と言って聞かない。同い年なのになぜこんなに頭が固いのか、雨倉はいつも不思議だった。
そんなある日、「…は〜?居残り勉強…?」という怠そうな声が教室に響く。雨倉が「わー小テストが15点だー」と騒いでいたのを聞きつけた日向は、あまりの惨状が目についたのか雨倉に「基本を教えてあげる」と言い出したのだ。「勉強つまんね〜もん〜」、「騒がなきゃよかった〜」と後悔する雨倉。それに対して日向は「でも全部同じような問題だったのよ。貴方ならすぐ分かるから5分だけ」と真剣な表情で雨倉を説得し始める。その真剣な眼差しに雨倉は断りきれず、5分過ぎたら即帰るつもりで渋々椅子に座った。
それから時間がたった頃、「なるほどね〜こっちも足すんだ〜」と雨倉はしっかり集中して勉強に励んでいた。日向が「この答えは?」と聞くと、雨倉は「ピンポーン!!すごーい」と大喜び。普段のお固い日向からは想像できない言動に固まる雨倉だったが、次の問題にも全問正解したことでさらに驚くことになる。
本作を最後まで読んだ読者からは、X(旧Twitter)上で、「可愛過ぎて全米が泣いた」「KAWAII」「これは家庭教師をお願いしたい」「人はなぜこうもギャップに弱いのか」など絶賛する声が多数寄せられている。
真面目な日向と、だらしない雨倉の関係の変化に注目
――本作を創作したきっかけや理由があればお教えください。
ギャップのあるキャラで漫画を描こうと思ったのがきっかけです。
キャラを考えているうちに真逆の二人が打ち解け合う過程も入れたくなり、もう片方のキャラも考え描き始めました。
――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
日向(眼鏡)が雨倉のことを普段どう見ているか、だらしないだけじゃない雨倉も知っているような発言にも注目していただきたいです。
反対に最初雨倉は日向のことを『頭が固い』とだけ思っているので、そちらの変化も楽しんでもらえると嬉しいです。
――雨倉さんは「頭が固い」で通っているようですが、校則の厳守以外にも「頭が固い」エピソードがあったのでしょうか。
買い食い、徹夜でカラオケとかもダメそうです。門限19時です。
ナンパもダメです。
――すごく面倒見のよい雨倉さんですが、成績が悪い全員に同じことをしてあげているのでしょうか。
他の人から勉強を教えてと頼まれたら喜んで教えると思うのですが、普段から目をつけている雨倉だからこそ自分で声をかけたという感じです。
――雨倉さんの言葉や仕草は“つい出てしまう”ほど手慣れていましたが、やはり家庭でも面倒を見る立場なのでしょうか。
小学生にあがったいとこの勉強を見ている他、年の離れた妹弟もいて面倒見のいいキャラです。
――今後の展望や目標をお教えください。
続きが気になるような漫画を描いていきたいです。
この二人の続きは描けるかはわかりませんが、これから続く関係性を想像していただけると幸いです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
スローペースで漫画をあげているにも関わらず、読んでくださって本当にありがとうございます。
楽しんでもらえるような作品をこれからも描いていきたいです。
これからもよろしくお願いします。