2023年にデビュー7周年を迎えたグローバルボーイズグループ・NCT 127のオリジナルドキュメンタリーシリーズ「NCT 127: The Lost Boys」のエピソード1と2が、8月30日に配信された。同シリーズは、異なるバックグラウンドを持つ全メンバーの幼少期やデビューからこれまで彼らが歩んできた道などにフォーカスした内容となっており、エピソード1では、“末っ子ライン”であるマークとヘチャンの少年時代の苦悩と葛藤が明かされた。(以下、ネタバレを含みます)
メンバー1人1人がこれまでの人生を振り返る
メンバーたちが自分の幼少期を振り返り、今の自分についてを語るパートはそれぞれが異なる表現方法を選んで当時の自分と向き合っている。過去の映像や個人のインタビュー、メンバーからのコメントも交えて構成することによってメンバー1人1人をより掘り下げており、NCT 127ビギナーにも親しみやすい内容だ。
エピソード1でフィーチャーされるマークとヘチャンは、NCT内の別ユニット「NCT DREAM」も兼任。両ユニットの活動で目まぐるしいハードスケジュールの中、ワールドツアーのリハーサルなどに取り組む姿が映し出される。同時に、葛藤しながらも懸命に向き合う2人の姿が「誇らしい」と話す他のメンバーたち。
カナダ出身のマークは、幼い頃から引越しが多く、10年以上同じ町に住んだ経験がなかった故に「友達が少ない」と少し寂しそう。彼には3つ年上の兄がいて、そんな兄に付いて行き事務所が主催したグローバルオーディションに参加したという。マークは「自分は内向的だけど、兄は外向的な性格だったから家族は兄がK-POPアーティストになると期待し、あなたはハーバード大に行けって言われていたよ」と笑いながら当時を振り返った。
中学2年生の頃、練習生として韓国へやってきたマーク。「休みの日にも練習をしている」「練習量はマークが一番だ」と当時のマークのひたむきな姿を口々に明かすメンバーたち。
冒頭のインタビューで「自分はステージに立つパフォーマーになるために生まれてきた」と告白していたが、まさにそんな彼の言葉が行動となって表れていたのだと感じた。そんな彼だが「最近は音楽の情熱が麻痺してきたことが怖い」と胸の内を明かす姿も。
最年少のヘチャンが母への思いを告白
友達の少なさに寂しさを感じていたマークとは対照的に「初めはメンバー以外で友達を作る必要がないと思っていた」と語るヘチャン。グループのマンネ(末っ子)である彼もマークと同じく若い頃から練習生としての日々を過ごしてきた1人だ。年上メンバーたちに愛嬌(あいきょう)たっぷりに接する姿はとてもかわいらしく、持ち前の明るさでメンバーたちを和ませるムードメーカー的な印象が強い。
そんな彼は横になりながら、ゆっくりと自身の生い立ちを話す。「子どもの頃から平凡な生活ではなかった」と語るヘチャンは、「父や祖父母からたくさんの愛を受けたが、僕の生活のために1人で済州島で働く母のことを当時は他人のように思っていた。今はその恩返しをしたい」と、幼い頃一緒に過ごす時間が少なかった母への思いをこぼす。母から「私たちは人生のベストフレンドだよ」という優しい口調のボイスメッセージが届き、母の思いにあふれる涙をこらえるヘチャンの姿もあった。
小学5年生の時にオーディションに参加したヘチャンは、幼い頃から特殊な環境で生きてきた。「内面の成長よりも外見を磨くことが重要で、周りからちやほやされると自分を見失うんじゃないかと思っていた」「心の底から褒めてくれる言葉を受け入れることができなかった」と当時の葛藤を話す。
そんな彼に対しリーダーのテヨンは「(練習生当時に比べて)今は、マークと共に大人になった気がする。面倒を見る心配がなくなった」と、本当の弟のように接してきた彼だからこその言葉にメンバー同士の絆が伝わってきた。
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