中村倫也が主演を務める「ハヤブサ消防団」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)の第8話が9月7日(木)に放送される。その放送に先駆け、同ドラマで東京の出版社“草英社”の編集者で、太郎を担当している中山田洋を演じる山本耕史にインタビューを実施。
「ハヤブサ消防団」とはどんなストーリー?
同ドラマは山あいの小さな集落を舞台に描かれるホラーミステリー。中村は、池井戸潤が自身を投影した主人公のミステリ作家・三馬太郎を演じる。
物語は、スランプ気味の太郎が亡き父の故郷、ハヤブサ地区に移住するところから幕を開け、穏やかな田舎暮らしを手に入れたはずの太郎が、地元の消防団に加入したことを機に、連続放火騒動や住民の不審死などの怪事件に次々遭遇。
田舎町という小さな異世界を舞台に、予測不能なストーリーが怒涛(どとう)のように展開されていく。今回、山本には演じるキャラクター・中山田や主演の中村についてたっぷり語ってもらった。
山本が演じる「中山田洋」の由来が明らかに
――出演が決まった時の気持ちを改めて教えてください。
(中村)倫也くんとは3年前に共演したことがあったので、「また一緒になるんだ~!」と、うれしい気持ちでした。
前回共演した「この恋あたためますか」(2020年、TBS系)では倫也くんと僕は敵対する間柄だったのですが、今回の「ハヤブサ消防団」では、僕が編集者で、中村くんは僕が担当する作家という役なので、以前とは違った接し方ができるなと楽しみでした。
また、原作が池井戸さんの作品ということで、お話自体もとても面白いだろうなと思っていました。どういう形で自分が物語に関わっていくのかということに、最初はとても興味がありました。
――中山田はどういったキャラクターですか?
とにかくおしゃべりな役なので、口を開けばずっと何かを話している人物です。明るい役でもありますし、実在する編集者を複数人足したキャラクターが中山田だとお聞きしました。キャラクター名も何人かの実在の編集者の名前をヒントに「中山田洋」と名付けられたみたいですね。
そういうこともあり、中山田というキャラクターは編集者あるあるの詰まった男のようです。
――役作りで何か意識されたことや参考にした作品、人物などはいますか?
僕の中で編集者というのは結構硬いイメージを抱いていました。でも、池井戸さんがスタジオの見学にいらっしゃった時に、「編集者の人たちってこんな感じですよ」とおっしゃっていたので、「イメージと違う」と思ったことが印象的でした。
格好も編集者ということで、中山田もピシッとした服装なんだろうなと思っていたら、短パンとポロシャツのようなラフな衣装でしたし、実際の編集者の方も結構ラフな服装をしているそうなんです。
なので、むしろ役作りをしようとすると、うまく編集者になり切れず、今の中山田の雰囲気は出ていなかったかもしれません。