コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、漫画家・安田剛助さんの1作である「面食いな彼女が彼におちるまで」だ。
作者の安田さんが8月12日に同作をX(旧Twitter)に投稿したところ、1.2万件の「いいね」や、続きを望む読者の反響が寄せられた。本記事では安田剛助さんにインタビューをおこない、創作への想いやこだわりを語ってもらった。
面食いな彼女が見つけた本当の恋とは?2人の健気な姿に反響
ある女子生徒は自他共に認める面食い。最近は見た目がタイプの高荒君に夢中になっていた。
ある日、仲良しの後輩である男子生徒が高荒君と友人であることを知り、「彼と繋いでほしい」とお願いをする。高荒君があまりマメにメッセージのやり取りをするタイプではないと乗り気になれない後輩。しかし、主人公のあまりの熱意に根負けし、高荒君の連絡先を教える約束をするのだった。
案の定、高荒君から全く返信がない女性生徒は「高荒君にはハマっているゲームがある」という情報をゲットする。「共通の話題で盛り上がりたい」という気持ちだけで後輩を巻き込み、一生懸命ゲームに明け暮れる。
この作戦が上手くいき、高荒君と頻繁にメッセージのやり取りをする仲へと発展。しかしある日、高荒君が女性生徒に連絡先を教えたのは、後輩が死ぬほど頼んだからという話を聞いてしまう。後輩がそこまでして自分に協力してくれていたことを知った女子生徒は、高荒君に想いを告げる決意をする。
その後日、女子生徒が振られたことを知った後輩は「先輩には幸せになってほしい」と言葉をかけた。この言葉に胸を打たれた女子生徒は、自分が抱えている本当の気持ちに気づき始めるのだった…。
先輩と後輩という関係から恋模様に発展していく様子に対し、ネット上では「後輩くんの真っすぐな姿勢に惚れた」「先輩ちゃんが後輩を好きになっていく過程がたまらなくいいね」といった声が上がっていた。
男の子を格好良く描くことにこだわった
――『面食いな彼女が彼におちるまで』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
Xやインスタに「OLがゲーセンで会ったヤンキー男子高校生に懐かれた話」という漫画のシリーズを趣味であげているのですが、そこに登場するサブキャラクターを掘り下げるために創作しました。
――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
(少なくとも今連載中の)仕事の漫画では作品のコンセプト・ターゲット的に男の子にあまり焦点があたらないので、趣味の漫画では男の子を格好良く描く練習を兼ねることが多いです。
今回もその点を頑張りました。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
後半のファミレスでのモノローグ「コイツは~(中略)~モテてる」です。
1ページ目の「お前が何でモテてんのかマジで謎」という振りを回収するセリフなので。
――続きを望むファンの方が多いようですが、同作の2人の関係がどうなっていくのかは既に決まっているのでしょうか?
決まっていません。なにか思いついたら続きを描くかもしれません。
――多くの反響が寄せられたと思いますが、特に印象に残っている・嬉しかったコメントを教えてください。
スケジュールが立て込んでいて長らく趣味の漫画をあげられていなかったのですが、「待ってた」というようなことを云っていただけたのが嬉しかったです。
――今後の展望や目標をお教えください。
Xやインスタにあげる漫画はあくまで趣味で、練習や試しを兼ねているので、無責任にやれる強みをいかして経験値を増やし、きちんと仕事に反映させたいです。あと、今後はもう少しSNSで漫画を更新する頻度をあげたい気持ちでいっぱいです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつもお待たせしてすみません。頑張って描くのでまた読んでください。『姫ヶ崎櫻子は今日も不憫可愛い』『となりの信國さんは俺のことが好きな気がする』もよろしくお願いいたします。