撮影現場でのエピソード
本作が初主演となる佐藤は、「初めての演技で初主演ということでとても緊張することが多かったのですが、現場がすごく楽しいので、撮影のない二日間とかがあると『早く現場に行きたいな』と思うくらい毎日楽しくやっています。中田監督とは役柄を決めるところからご一緒したんですけど、僕たちに一から演技を教えてくださって、中田監督の回でのラストシーンでは『気を抜いていいわけじゃないけどよく頑張ったね』って言ってくださって。その時に、すごく愛情を注いで僕たちを育ててくれたんだなと、あらためて思いました。僕のことを息子って言ってくださって、監督でもあり演技の父親でもあるような、僕たちにとって大切な存在です」と中田監督とのタッグに喜びを感じていた。
一方、本作で一番最初に夜行として登場する役を演じる大原は、「リハーサル期間などを通して役や作品の世界観の疑問を無くしていったので、迷うことなく演じられています。ユキが抱えているものが大きすぎて、自分も本番にならないとどんな感情になるか分からないときがあったりとか、ト書きに『涙をする』って書いていないときも涙が出てしまうことも多かったりして精神的にも体力的にも大変ではあるんですけど、すごくやりがいを感じています」と撮影の充実ぶりを明かす。
また、中田監督は龍宮城メンバーの魅力について、「ほぼ未経験のメンバーで、誰を主人公にするかとかそういうところから始まって、とことんリハーサルさせてくださいとプロデューサーに頼みました。現場では、演技の量として多いのは海音くんと至くんなんですけど、他の彼らも初日のライブハウスのシーンを撮った時に、『初日から自分たちの役柄ちゃんと理解してるな』と思いました。そのシーンは、404 not foundの楽屋にみんながいて、海音くんと至くんを5人に紹介するところ。紹介して、それぞれのアップを撮った時点で画になると思ったし、仲良しバンドじゃなくて引かれ合ってる人もいれば、いじめいじめられの関係性もある。それを彼ら自身が理解していて、理解力が高いなと思い安心しました」と理解力の高さを評価した。
龍宮城がアヴちゃんから掛けられた言葉
主題歌は、「龍宮城」の最新曲「SHORYU (→↓↘+P)」(タイトルの読み「ショーリュー」)に決定。圧倒的な存在感を放つバンド・女王蜂のボーカル、アヴちゃんがグループの結成時からプロデュースを務め、アヴちゃんは龍宮城のすべての楽曲を提供。
アヴちゃんの書き下ろしとなる本楽曲について、西田は「歌詞に注目して聞いていただければと思います。夜行とそれぞれの登場人物の心の内を表現しているので、ドラマの一部として聞いていただきたいです」とアピール。
また、ドラマ出演に際してアヴちゃんから掛けられた言葉を聞かれると、齋木は「まず心の心配をしてくださって、心は大丈夫か演技は楽しいかなど優しい言葉をかけてくださったのが印象的でした」と回顧。
竹内は「演技をしていて楽しいなと思うのは、自分じゃない自分になりきって演じているから。日ごろの生活から離れることが出来てとても楽しいんじゃないかなと言葉を掛けてくださりました。僕たちは初めての演技で、初めてのドラマということもあって、不安ばっかりで怖いと思った時もあったんですけど、その言葉を聞いてから、演技は楽しむもので本当に楽しいなと思えるようになりました」と語る。
米尾は、「アヴちゃん先生にも演技の指導をしていただいたことがあって、その時全員ではできなかったんですけど、エチュードみたいな感じで先生にも教わりました。表現をしていく中で、音楽と近いところもあるのかなと思いました。龍宮城はとことん新しいことに突き進んでいきたいと思っているので、今回も演技で新しい表現方法を学べてとてもうれしいなと思っています」とグループとしての喜びも語った。