医師として瞳子に接するときのテンションを模索
――お話を伺っていると、松本さんご自身の思いもせりふに乗っていると感じました。どんなことを心掛けてお芝居をされていますか?
医療監修の野間桃先生には、技術面はもちろんのこと、心の面の助言を多くいただきました。実際に医師として多くの患者さんと向き合ってきた野間先生の言葉には気付きが多く、薫を演じるうえで役に立っています。特に相談したのは、医師として瞳子に接するときのテンションについてです。
先生ご自身も、友人の診断をすることがあるそうです。意外だったのが、仲が良い人ほど、婦人科検診などのパーソナルな相談には来ないということ。第1話で薫が瞳子に対して「なんでもうちょっと早く言ってくれなかったの?」と言う場面がありますが、野間先生も普段から感じていることだとか。だからこそ勇気を出して相談に来てくれた親友に、どんなふうに接するべきか。落ち着き過ぎていると冷たく見えてしまうので、親友として心配をしつつ医師として病状を説明するテンションを模索しました。
一方で瞳子と親友として接する場面のテンションは、私自身の実体験がベース。医療用スクラブや白衣を脱いで、外食やホームパーティをするときは、少しテンションを上げることを心掛けています。
――撮影も終盤ですが、現場の様子はいかがですか。
私が出演するシーンは女性が多いので、カメラが回っていないところでもずっとにぎやか。第7話、瞳子の家で金沢おでんを食べるシーンでは、カメラが止まっても食べていたら「また食べたでしょ」「おいしいよね」などと話したりして。
――最後に、今後の見どころを教えてください。
第9話では、薫のパーソナルな部分が描かれます。それを知った親友・瞳子との絆にはぜひ注目していただきたいですね。薫を通して改めて、幸せの形は一人ひとり違うということ、だからこそ自分自身が幸せだと思える人生を歩んでいくべきだと感じていただけると思います。そして有栖と瞳子には、幸せになってもらいたいです。薫的にも、松本若菜的にも!
「18/40~ふたりなら夢も恋も~」第9話は、9月5日(火)夜10時放送。