神木隆之介主演の連続テレビ小説=朝ドラ「らんまん」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)。9月6日放送第113回では、植物学教室で助手として働いていた野宮(亀田佳明)の決断が描かれた。コンビを組んで研究の日々を送ってきた波多野(前原滉)との絆に視聴者からも感動の声が上がり、放送後にはSNSで“野宮さん”がトレンド上位に浮上する反響を呼んだ。(以下、ネタバレを含みます)
野宮が辞表…ショックの万太郎
幕末から明治、そして激動の大正・昭和を舞台に、高知出身の植物学者・槙野万太郎(神木)が植物学の道を突き進む「らんまん」。第23週「ヤマモモ」では、新たな商いに飛び込もうか迷う寿恵子(浜辺美波)や、東京で新生活をスタートさせた竹雄(志尊淳)と綾(佐久間由衣)夫婦のエピソードが描かれている。
竹雄たちの屋台で食事をした帰り、万太郎が波多野から聞いたのは、野宮が辞表を提出した、という話だった。波多野とともに研究に没頭し、ついにイチョウの精虫を発見した野宮。世界が驚く大発見だったが、学問の世界での“元・画工”野宮への風当たりはきつかったという。
「君が見たいと願うものを、俺も見てみたかった」
翌日、野宮はすでに覚悟を決めていた。「波多野くんから聞きましたか?仕方ないですねぇ。もう辞表は出しましたよ。これで終わりです」と口にする野宮の表情は、どこまでも穏やか。自分を取り立ててくれた田邊(要潤)が非職になった時に去るべきだったとしながらも、波多野に「それでもあの時、未練ができてしまった。生粋の語学の天才、若き学者が声を掛けてくれたから。君が見たいと願うものを、俺も見てみたかった。それだけだったんだよ」と笑いかけた。