2000年代前半に日本で“第一次韓流ブーム”を巻き起こした一人、俳優のチャン・ドンゴンの最新作となるドラマシリーズ「アスダル年代記」シーズン2が、9月16日(土)より配信される。1992年に俳優デビューし、50代となる現在まで韓国のエンタメ界をけん引してきた彼の華麗なる“年代記”を、いくつかの代表作と合わせて紹介しよう。(以下、ネタバレ含みます)
日本でもおなじみの“元祖韓流四天王”俳優
チャン・ドンゴンは1972年3月7日生まれの51歳。日本でも大ヒットしたドラマ「冬のソナタ」(2002年)に出演した俳優のペ・ヨンジュン、イ・ビョンホン、ウォンビンと共に“元祖韓流四天王”として、韓国のみならず日本でもその名を轟かせてきたベテラン俳優だ。
端正な顔立ちでデビュー当時から「ハンサム俳優」として韓国では瞬く間に人気者の階段を駆け上がり、これまでもさまざまな役柄に扮(ふん)してきたドンゴン。そんな彼は、若かりし頃に助演として出演した映画「NOWHERE 情け容赦なし」(1999年)で凶悪殺人犯を追う、若き刑事を好演し「第20回青龍映画祭」で助演男優賞を獲得。甘いルックスだけでなく演技力も認められる俳優へと成長していった。
その後は、釜山を舞台に、幼なじみ4人の人生を描いた映画「友へ チング」(2002年)に主演し、裏社会へと足を踏み込んでしまう青年ハン・ドンスを怪演。刈り上げた頭と鋭い目つきが印象的で、徹底的に相手を潰す容赦なきヤクザを演じた。同作は公開当時、興行成績トップだった映画「シュリ」(1999年)の記録を塗り替えるほど大ヒットした彼の代表作の一つだ。
また同年には、映画「ブラザーフッド」で、同じく“元祖韓流四天王”の俳優・ウォンビンと兄弟役で共演。同作は、1950年に勃発した朝鮮戦争によって運命を引き裂かれていく兄弟の悲しい人生を描いた物語で、ドンゴンは兄のジンテ役を務めた。日本では2003年に映画館で公開され、同時期はまさに日本と韓国で共同開催された「2002年FIFAワールドカップ」、さらに第一次韓流ブームの真っ盛りの追い風も受け、作品は大きな話題となった。
12年ぶりとなるドラマ作品に40代で復帰
韓国での人気もさることながら、彼は日本の俳優陣とも共演経験が豊富な俳優としても知られている。映画「ロスト・メモリーズ」(2002年)では俳優・仲村トオルと共演、映画「マイウェイ 12,000キロの真実」(2012年)ではオダギリジョーとW主演を担い、その存在がさらに日本でも知れ渡っていった。
その他に映画「PROMISE 無極」(2005年)では、俳優・真田広之を筆頭に香港俳優のニコラス・ツェーやセリシア・チャンなど、アジアスターたちと豪華共演を果たしている。
20代、30代と映画作品でのキャリアが目立つ一方で、40代へ突入するとドラマ「紳士の品格」(2012年)で12年ぶりにドラマ作品へ復帰。同作は中年男性4人の恋愛をコミカルに描いており、彼は女性にモテるものの神経質な独身男性を演じた。
なお、私生活では2010年に女優のコ・ソヨンと結婚し、妻のSNSでは仲むつまじい様子も公開されている。
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/arthdal-chronicles
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