ディズニー公式動画配信サービス「ディズニープラス」のコンテンツブランド「スター」より、手塚治虫の漫画「火の鳥」望郷編を原作としたオリジナルアニメ「火の鳥 エデンの宙」(全4話)が9月13日(水)より世界独占配信される。配信に先駆け、この度、パンサー・向井慧とニッポン放送の吉田尚記アナウンサーが西見祥示郎監督の制作秘話に迫るスペシャルトーク映像が解禁された。
「火の鳥 エデンの宙」とは
“漫画の神様”手塚治虫が終生に渡り加筆修正を繰り返した「火の鳥」。全12編に渡って過去・現在・未来、そして地球だけではなく宇宙を舞台に“生命の本質”を描いた原作の中から「望郷編」が、「鉄コン筋クリート」「海獣の子供」などで知られるSTUDIO4℃によって初めて映像化された。
人間が地球以外の星へ移住するようになった時代。主人公のロミと恋人のジョージは2人だけの新たな生活を始めるべく惑星・エデン17へと降り立つ。しかしそこは荒廃した土と岩しかない枯れ果てた星だった。必死に水源を探し、畑を耕す毎日の中でロミが妊娠。大喜びするジョージだったが、大地震による事故で彼は帰らぬ人となってしまう。ジョージの忘れ形見でもある愛息子・カインが将来ひとりぼっちになることを恐れたロミは、カインに「13年後に目覚める」ことを約束し自らコールドスリープに入る。しかし、システムの誤作動でロミが目覚めたのは、1300年後のエデン17だった。
西見監督だからこそアニメ化できた作品
30年前に入手した「火の鳥」望郷編の原作を自宅の本棚から持参しインタビューに臨んだ吉田アナから企画の成り立ちを聞かれた西見監督は、「『ブラック・ジャック』は何度も読んでいましたが、『火の鳥』は難しくて今回初めて正面から向き合いました。『好きにやろう』と思ったけれど、こんなことになるとは思わなくてビビっています」と謙虚な回答。
それでも吉田アナが、石などの鉱物が意思を持つ惑星でのアクションシーンについて「『鉄コン筋クリート』のときの高さの演出のように、本当に自分が空を飛んでいるみたいな気持ちになりました」と感想を伝えられると、「あそこは『しめた!』と思いました」と笑顔で自信を覗かせる一面も。
終始、照れくさそうな表情で答える監督に向井が思わず「アニメって、みなさんあんなに自信ない人で作ってるんですか?」と冗談を交えつつ、「西見監督の人間味や『いや、僕なんかが…』というバランス感覚がないと、手塚治虫さんという偉大な漫画家の『火の鳥』をアニメ化できなかったんじゃないかと思う」と分析した。