――それでいうと、先日放送された「SKE48 ゼロポジ」(TBSチャンネル1)の討論会企画では、チームSの若手メンバーが普段からすごく考えているなという印象を受けました。
あの討論会は、私は悔しいなと思う部分もありました。もっとリーダーとしてみんなの気持ちを高めていってあげたいし、個人としても背中をもっと見せられるようになりたいなと気が引き締まりました。
語彙力がないから発言してもなかなか伝わりづらいところがあるという実感はあったので、もっと自分の意見を口に出そうと思って、あの討論会が終わってから図書館に通うようになりました(笑)。
解決策になるかは分からないですけど、本を読んだりニュース番組を見たりして、みんなに伝える力を高めたいなと思ってテレビや本からインプットするようになりました。
――どんな本を読んでいるんですか。
恥ずかしいんですけど、ストレートに“語彙力が上がる”みたいな本とか(笑)。一旦そういうところから始めようと思って。一緒に小説も読むようになりました。
――チームSの話になったので1つお聞きしたいんですが、チーム別のライブなどを取材させていただいた際、終演後のあいさつで松本さんが「他のチームに比べると有名なメンバーがいないんですけど…」みたいなことを言っていたのが気になっていました。
それこそ討論会の議題にもなっていたんですけど、SKE48というグループの名前を知ってくださっている方はたくさんいても、今までSKE48を支えてくださっていた先輩たちが卒業して、今はその中にどんなメンバーがいるの?って話になったときに、なかなか個人の知名度が上がっていないのが課題だなって考えていました。
チームSの団結力や熱さは他のチームに負けていないって自信を持って言えるんですけど、なかなかそこから個人に、例えばチームEの熊崎晴香さんだったら競馬、鎌田菜月さんだったら将棋とか、そういう“武器”を持っている子が少ないなって。
チーム単位で動いているのが楽しいと思っているメンバーが多いと思うので、チームSのメンバー同士の仲が良くて楽しいのはリーダーとしてうれしいんですけど、さらに個人でもこういうことをしたいって考えているメンバーが少ないのかなと思っています。
ドラフト1期生は11月にグループ加入10周年
――SKE48の15周年の後は松本さんたちドラフト1期生が10周年を迎えますが、それについてはいかがでしょうか。
10年続くなんて思ってなかったですね。10年もいたのかなって思うくらいSKE48での活動は充実していて、すごくあっという間で、時の流れがすごく早かったです。
AKB48グループ全体のドラフト1期生は、SKE48の私と荒井優希ちゃんと福士奈央ちゃん、あとAKB48の下口ひななちゃんがまだ現役で、もう4人しかいないんです。寂しさもあるんですけど、3人も10年続けている同期がいるっていう心強さもあります。
――活動を10年続けられたモチベーションは?
私は大阪出身でダンスも未経験だったので、ドラフト当日は絶対に指名されないなって思いながら席に座っていたんですけど、一番ダンスに力を入れているSKE48からまさかの指名があって。それで「SKE48に指名してもらったからには絶対ダンスがうまくなりたいし、ちょっとでもグループやチームに貢献できるように頑張ろう」って入ったときに思いました。
両親は仕事の関係で難しかったので名古屋にはおばあちゃんがついて来てくれて、1~2年くらい一緒に暮らしました。背中を押してくれた家族のためにもアイドルとして頑張ろうって思いましたし、卒業していった先輩たちの背中からチームSへの熱い思いも感じていたので、チームSのリーダーにしていただいたときに「もっと頑張ろう」ってまた意識が高くなりました。
――最後に、「SKE48 リクエストアワーセットリスト ベスト100 2023」と「SKE48 15th Anniversary Festival 2023」を楽しみにしているファンの方へのメッセージをお願いします。
こうして15周年を迎えられるのはいつも応援してくださっているファンの皆さんのおかげなので、本当にいつもありがとうございます。
配信をニコニコ生放送さんでやってくださってすごくうれしいですし、当日は会場に行けないという方も配信で楽しんでいただきたいです。
15周年を迎えて16年目に入りますが、まだまだSKE48は熱いグループですので、これからもずっと応援してください!