劇場版第29作「それいけ!アンパンマン ブルブルの宝探し大冒険!」が全国で好評公開中。宝探し一族に生まれた、ちょっと弱虫なライオンの男の子・ブルブルが、父親から渡された地図を頼りに宝探しをする冒険の旅が描かれる。
ブルブルの旅を手伝うアンパンマンたちの活躍も見もの。ブルブル役の多部未華子と一緒に、キャイ~ンの天野ひろゆき、ウド鈴木も声優として本作に参加。それぞれの役どころやアフレコの楽しいエピソード、夏休みの思い出などを語った。
――「アンパンマン」の劇場版シリーズに出演することが決まった時の感想は?
天野:ずっと、「アンパンマン」の声の仕事をやるにはいい時期じゃないかと、関係者の方たちにアピールしていたんです。子供も生まれたし、うってつけじゃないかと。ただ、自分だけ売り込んでいたはずなのに、なぜかウドちゃんまで出ることに(笑)。それはともかく、草の根運動を続けてきて良かったなと思っています。
ウド:天野くんのところに来た仕事は、僕も全部出たいと思っているんです。そういう意味では「アンパンマン」の関係者の皆さんは懐が深い。やっぱり、僕もアンパンマンさんに憧れてこの世界に入りましたので…。夢がかないました。
天野:世代が違うだろ!(笑)
ウド:アンパンマンさんがいなかったら、今の自分はないと言っても過言ではないです!
天野:全然、関係ないと思うよ。
ウド:「アンパンマン」のアニメが放送された年に、僕も芸人の“ウド鈴木”になったので、アンパンマンさんとは同期ですね。
天野:じゃあ、俺らは「アンパンマン世代」ってこと?
ウド:そう、あの「アンパンマン」世代。
天野:「あの」って、何?(笑)
――(笑)。それぞれの役柄は?
天野:僕は、多部(未華子)さんが声を担当しているライオンの男の子・ブルブルのお父さん。監督からは、厳しさの中にどこか子供を思う愛情が入っていてくれればいいと言われて、そのつもりで本番に臨みました。
ウド:僕は“いいかげんに城”という役です。城の経験がなかったから難しかったですね。
天野:当たり前だよ!
ウド:いつもは、天野くんから「いいかげんにしろ!」って言われる方なので。
天野:ボケ担当の人はそうだよね。
ウド:まさか、自分が言う立場になるとは思っていなかったですけど、いつか城をやってみたいなという夢はありましたね。
天野:なかなかチャンスはないけどね(笑)。
ウド:何かを守ることによって人間は強くなるということを子供たちに発信したかったので、広がりのあるお芝居を心掛けました。
天野:広がり過ぎて、マイクが2本にわたっちゃったんですよ。現場では「マイクから離れ過ぎです」って注意されていました(笑)。
――それだけ、のびのびと演技ができたということなんですね。
天野:実はウドちゃんのOKテークが出た後、こういう感じでアフレコをやっていますといった動画を撮ったんです。その時のウドちゃんはものすごくリラックスしていて「いいかげんにしろ~っ!」っていう演技が本番以上に良かったんです。監督からも「そっちの方がいいですね」という言葉をいただいて、結局それが採用されました(笑)。
ウド:城は堅いというイメージがあったので、ちょっと演技が固かったかもしれません。やっぱり、デキる監督ですよね。力を引き出されました(笑)。
天野:単純に、おまえが本番に弱いだけだろ!(笑)
元気100倍!大ヒット上映中!
配給:東京テアトル
監督:矢野博之
原作:やなせたかし
脚本:米村正二
声の出演:戸田恵子、中尾隆聖、多部未華子、天野ひろゆき(キャイ~ン)、ウド鈴木(キャイ~ン)ほか
(C)やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV (C)やなせたかし/アンパンマン製作委員会2017
ヘアメイク:岩井マミ(M)
スタイリスト:繁田美千穂(株式会社アンラックス)