山田「自然への思いを再認識しなきゃいけないと思って作りました」
個性溢れる六人の女のうち“二人目の女”を演じたアオイは、「石橋さんが映画を撮るなら、ぜひ出させてください!と思っていました。どんな尖った作品を作るんだろうとワクワクしていました。完成した作品を観ると、人生のテーマが詰まっていて、石橋監督の作品なのに違う人が作ったような感覚でした」と語り、“六人目の女”を演じた武田は「自然があるところで育ったので、自然の中での撮影を楽しみにしていました。脚本を読んだ時はどんな感じの役になるのかつかみきれなくて不安もありましたが、自然もパワーになりました」とコメント。
“五人目の女”役の桃果は「女性六人全員台詞がないのでどんな風になるんだろう?と思っていましたが、台詞がないことを忘れるぐらい面白く、素敵に出来上がっていました。私が演じた役は感情があるのかないのかわからなかったんですが、監督に『見つめていてほしい』と言われたので、子どもの頃の気持ちに戻って、いろんなことを読み取らずにその場で起きたことを感じ取ってただ見つめていました」と撮影を振り返った。
南丹市での撮影の思い出を聞かれると監督は、「撮影が終わって美山の景色を見ながら、めったに飲まない日本酒を飲みながらゆっくりできたのは貴重な時間だったと思います」と振り返り、山田は「鮎ですね。宿の横の川で獲った鮎を宿で食べさせてもらいました。水がきれいなので味が全然違っておいしかったです」とうれしそうに話した。
最後にアオイは「自然と人間を分けるのではなく思いやりがあればいい方向に向かうと思います」とコメント。続く武田は「こんなに素晴らしいところで観ていただけるのが嬉しいです。全身でこの映画を体感してほしいです」と述べ、桃果は「改めて自然の大切さを感じてほしいです」、山田は「自然への思いを再認識しなきゃいけないと思って作りました。まずは観ていただきたい。人間の役割を考えるきっかけになる映画になれば」とそれぞれの想いを語った。そして監督は、「今日が初めての上映会。難しいことを言ったかもしれませんが、素直に楽しんでもらえたら嬉しいです」と作品をPRした。
10月27日(金)、TOHO シネマズ日比谷他、全国ロードショー
配給:ナカチカピクチャーズ/パルコ
コピーライト:(C)2023「唄う六人の女」製作委員会