コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は犬のかがやきさんの『天才とんち小学生さん』をピックアップ。
作者の犬のかがやきさんが2023年7月28日にX(旧Twitter)に投稿したところ、1ページ目に起こる衝撃と誰も予想できないようなストーリー展開が話題を集め、3.3万以上の「いいね」や多くの反響が寄せられた。この記事では、犬のかがやきさんにインタビューを行い、創作の背景やこだわりについて語ってもらった。
宿題を"とんち"で乗り切ろうとした小学生に起きた衝撃を描いた本作
夏休みも終わりを迎えようとしている中、少年は夏休みの宿題が終わっていないままでいた。「やったけど忘れました」では乗り切れないと察した男の子は、蔵にあった溶接された鉄の箱を取り出し"とんち"をきかせて宿題を提出したことにしようとしたのだった。
しかし、これで乗り切ることはできず先生らしき人に殴られる始末。とんちも失敗に終わり残念がっていると祖父に「あの箱を蔵から出したんか…?」と聞かれる。そしてそのまま祖父は「大変なことになった」と言い残し箱を探しに出かけてしまったのだ。
その頃、少年を殴った先生らしき人は箱の中から出てきた怪異に生気を吸われていた。通りがかりの人が奇跡的に適切な処置をしたおかげで邪気が徐々に抜けていく怪異。どうやらこの怪異は少年の先祖が封印していたものらしく…。
とんちで夏休みの宿題を乗り切ろうとした少年のせいで怪異が蘇ってしまうというシュールな展開が話題を呼んだ本作。X(旧Twitter)上では「1枚目が1番のホラー」「洒落怖やん」「マンガ力が凄い」「ガチでおもろい」「シナリオがクレイジーかと思いきや天才」「ぶっ飛んでる」「これぞ犬のかがやきって感じ」など多くのコメントが寄せられている。
「オマージュ元がある作品は原作の要素をいかに自然に取り入れるか」作者・おのでらさんが語る創作の背景とこだわり
――『天才とんち小学生さん』を創作したきっかけや理由についてお聞かせください。
細かいことは覚えてないのですが、基本的に季節に合わせて描いているので夏の終わりだったんだと思います。1P目を描いた段階では2P目以降を一切考えてなかったことは覚えてます。
――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお聞かせください。
大事なことは全部1P目にあるのであとはおまけだと思ってます。
――本作の中で犬のかがやきさんにとって特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由とともにお聞かせください。
(読み直して)怪異が狂暴な時は1つ目だったのに穏やかになったら目が2つになっているのは、珍しく、良いなと思いました。
――犬のかがやきさんの作品は誰も予想もできないようなストーリーに発展していくものが多いようにお見受けします。創作全般におけるこだわりや意識していることがあればお聞かせください。
基本的に朝起きてから朝ごはんを食べる前に描いているので、頭が回ってないです。そのせいだと思います。
――今後の展望や目標についてお聞かせください。
ネットでの活動は水物なので、なるべく長い間活動するために、一旦商業誌で揉まれたいなと思っています。
――最後に作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
見てくれてありがとうございます。休み時間とかのちょっとした楽しみになれば幸いです。