太古の土地で繰り広げられる英雄たちの運命を描いた壮大なファンタジードラマ「アスダル年代記」のシーズン2が配信中だ。同シリーズは韓国初となる古代人類史を舞台にしており、圧倒的な世界観や架空の土地ながらも繊細に作り上げられたクオリティーの高いストーリーが魅力。新シリーズからイ・ジュンギ、シン・セギョンが新たなキャストとして加わり、前作から続投のチャン・ドンゴン演じる国王・タゴンらと共に、さらにパワーアップした部族同士の闘いも見どころの一つとなっている。(以下、ネタバレ含みます)
前作から8年後の世界を描いた続編
物語は、遥か昔の架空の大陸“アス”を舞台に、複数の部族らと恐ろしい身体能力を持つ獣人間「ネアンタル」が運命をかけた壮絶な争いを繰り広げる時代から始まる。シーズン1のラストで、アスの中心都市・アスダルの王へ君臨したタゴン(チャン・ドンゴン)は、8年後の今も完全征服を掲げ多くの部族との争いを続けている。
一方で、タニャ(シン・セギョン)を救いたい一心でアゴ族、モモ族をまとめあげたウンソム(イ・ジュンギ)は“イナイシンギ”として崇められ、各部族を率いてアゴ連盟でタゴン撃破を目指し、タニャはウンソムとの再会を信じ続けながらも“アサ・シンの再臨”として認められ、タゴンも一目を置く大祭官の地位へとのし上がっていた。
そんな中、王妃のテアラ(キム・オクビン)は、タゴンとの間に授かった子を出産し、王位継承を巡りタゴンの養子・サヤ(イ・ジュンギ)の存在を好ましく思っていなかった。彼らの複雑な思いが絡み合った最中、アス大陸全体の征服をもくろむタゴンとウンソムたちの争いが勃発する。
シーズン2では、新たに双子のウンソムとサヤの一人二役をイ・ジュンギ、タニャ役はシン・セギョンが務め、“新生アスダル年代記”として世界を作り上げる。監督はアクション映画「安市城 グレート・バトル」のキム・グァンシクが務め、脚本はシーズン1に続き、キム・ヨンヒョンとパク・サンヨンが担当する。
生き別れた双子がついに再会
シーズン2の第1話では、序盤からありとあらゆる内乱が起こる中、イナイシンギを殺そうとしていたサヤはバト族とアゴ連盟の争いの中で発見した、双子のウンソムがイナイシンギだと気付いてしまう。義理の父・タゴンに総軍将として任命されたサヤは、自分の手でウンソムを仕留めないといけないという悲しき使命をタニャに明かす。その事実を聞かされたタニャは「あなたの双子なのだから、助けてあげて」と伝え、戦場へと向かうサヤらを送り出した。
不安定な状況下でサヤを恐れるテアラは、白山族の秘密暗殺組織“シャハティ”の人間を戦場へ送ってほしいと、内密な関係を続けているアサ・ヨン(オ・ジョンファン)に助けを求める。第2話では、ついにアスダルの兵士たちと対峙(たいじ)することになったウンソム率いるアゴ連盟。しかし圧倒的な軍事力を前にし、苦戦を強いられる。
サヤは自分の使命と向き合いながらも、双子であるウンソムと会う機会を作ってほしいとムベク(パク・ヘジュン)に頼む。ムベクはウンソムの元を訪ね、双子の兄弟の存在を彼に明かし、サヤと会うように伝える。ついに2人は直接会うことになるが、そこにテアラが手配したシャハティたちがやってきてしまう。小屋は燃やされ、負傷した2人をムベクが間一髪のところで助けるが、その代償でムベクはシャハティに命を奪われてしまうことに。
“架空の大陸”で繰り広げられる人間模様、そして息もつかせぬスリリングな戦い、狡猾なだまし合い…シーズン1で感じた以上に予測不能な展開に目が離せない。また、シーズン2から参戦のイ・ジュンギも一人二役を継承するというかなり難度の高い芝居を求められたはずだが、違和感なく世界に入り込んでいるだけでなく、ウンソム&サヤとしてそれぞれ質の異なるアクションを披露し、思わず目がくぎ付けに。
それもそのはず、ジュンギは主演ドラマ「アゲイン・マイ・ライフ~巨悪に挑む検事~」(2022年)では代役なしで鬼気迫るアクションを演じており、この時も圧巻の身のこなしに注目が集まった。
「アスダル年代記」にシーズン2から登場し、序盤から披露された彼のアクションに、SNS上でも「アクションの迫力がすごい!」「さすがアクション上手」「今後も美しいアクションに期待」「違和感ない」といった声が寄せられており、物語の行く末だけでなく、華麗なアクションシーンにも期待が高まるばかりだ。
ドラマ「アスダル年代記」シーズン2は、ディズニープラス「スター」にて毎週土・日曜に1話ずつ独占配信中。
◆文=suzuki
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/arthdal-chronicles
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