「シン、また俺とつき合ってください!」と湊
浜辺で向かい合う2人。「湊さんに伝えたいことが…」と慎太郎が言いかけるのを制して、湊は俺から言わせてくれと言う。持っていた袋を砂浜に置いて、90度に腰を折って頭を下げて「ごめん」と謝る湊。「この前言った友だちに戻ろうってやつ、あれは忘れてくれ。シン、また俺とつき合ってください!お前の記憶が無くたっていいよ、そんなのどうでもいい!その分、俺がちゃんと覚えているから」と湊は一所懸命に言葉にする。
うつむいて答えない慎太郎に焦れたのか、湊は新しい思い出をまた作っていきたいと言い、袋を見せておそろいの食器を買ってきたと必死でアピールする。「お前がいいって言うまで10年でも20年でも待つから」と湊が言うと、慎太郎は目を真っ赤にして「嫌ですよ、そんな10年も20年も。俺、湊さんもコインランドリーにとまってる烏もこの海も全部愛おしいです。こういうのなんていうか知ってますか?」と暗に「愛及屋烏」を指し、湊は驚く。慎太郎は全部の記憶を思い出したのだった。
ゆっくりと近づいて湊を抱きしめる慎太郎。「アンタを忘れるなんて、俺はバカだ。また泣かせてすみません。その分、これからはもっともっと幸せにしますから」と泣きながら慎太郎が言うと、「言ったな、その言葉覚えていろよ、シン」と湊も涙を流す。「はい、もう二度と死ぬまで、いや、死んだ後も忘れません」と言う慎太郎に「だから、お前は重すぎだっつーの」と湊は言って2人で泣きながら笑い合う。
「シン、思い出した記念に海に入っておくか?」と湊が聞くと、「いいですよ、俺も大人になったんで」と慎太郎。湊はうんうんと頷いて「そうだよな」と言ったかと思うと、腕をつかんで「って湊さんが言うわけねぇだろ」と言うが早いか、海に走って行って慎太郎もろとも海に飛び込む。笑い合いながら抱きつく湊。
夕日が映える海の中で2人は抱き合うのだった。
湊と慎太郎と共に見ている方も泣き笑いが止まらない。記憶がなくても再び湊にひきつけられていく慎太郎にも感動したが、やはり慎太郎が湊を思い出したことがうれしい。「死ぬまで、いや、死んだ後も忘れません」という激重ワードに笑いつつ、ほんとうに慎太郎が戻ったんだと実感して泣けてしまった。
すてきな感動を与えた最終回にX(旧Twitter)でも「シンくんおかえり」「ほんとずっと幸せでいてね」「最高なんだよ、、シンみな」「泣ける」「わーーーーん終わっちゃったよみなしょー でもすっごく良かったよみなしょー」「シーズン3見たい」「続編希望」と視聴者の声が寄せられ、トレンド2位に輝いた。
※超ときめき宣伝部の正式表記は、ときめきと宣伝部の間に白抜きハートマーク
◆構成・文=牧島史佳
Happinet
発売日: 2022/12/23