神木隆之介が主演を務める連続テレビ小説「らんまん」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)。第25週では、完成間近だった万太郎(神木)の図鑑だったが、関東大震災によって焼失。しかし、こんな時だからこそたくましく咲く植物に万太郎は元気をもらい、寿恵子(浜辺美波)もまた大きな決断をする姿が描かれた。そしていよいよ、9月25日(月)より放送の最終週「スエコザサ」にて物語は完結する。今回は、同作にて語りを務める宮崎あおいにインタビュー。“朝ドラ”に語りとして携わる思いや、神木や浜辺といったキャスト陣への印象を語ってもらった。
語りのオファーには「絶対やりたいです」と返事を
――語りのオファーをもらった時のお気持ちはいかがでしたか?
とてもうれしかったです。「このような形で“朝ドラ”にまた参加させていただけるんだ!」という喜びがありました。台本を開くと、以前お世話になったスタッフの方のお名前もあり、すぐに「絶対やりたいです」とお返事しました。
――では久しぶりの再会も…?
ありました。NHKに来ると知っている方がたくさんいるので、廊下を歩いているだけで楽しくて。約10年ぶりにお会いするスタッフの方もいましたし、それでも変わらず「あの時楽しかったよね」と当時のお話ができるのは、これまで一緒に良いお仕事をさせてもらえたからだと思います。いろいろなご縁が繋がり、今回参加させてもらえてとても幸せです。
語りで関わる“朝ドラ”は出演時よりも「俯瞰で見ている感じ」
――2006年度前期「純情きらり」のヒロイン・桜子役や、2015年度後期「あさが来た」の主人公の姉・はつ役で出演され、今回は語りで…とまた立場が異なりますが、“朝ドラ”の印象の違いや気づいた魅力はありますか?
語りという立場の方が、より“朝ドラ”を俯瞰で見ている感じがして、自分が出演している時よりも隅々まで楽しめている気がします。出演する時は自分の役があった上で他の方を見ているので、今回の方がより視聴者の方に近いところにいる感覚でした。
関わってはいるけれど俯瞰で見られるので、「らんまん」は好きな登場人物がとても多いです。それも、今までとは違う関わり方をしているからかなと感じます。
――その中でも、どのキャラクターに感情移入することが多かったですか?
全員が好きなんです。特定の登場人物というよりは、例えば「大畑印刷所ではこの人が好き」「長屋ではこの人が好き」と、その場所によって好きな人が変わるので、感情移入とはまた別な感覚かもしれません。
万太郎さんが好きなのはもちろんですが、脇を固められている役者さんたちがみんなすごく生き生きしていてすてきで。それは台本が素晴らしいことはもちろん、役者さんたちがその中で生き生きと動いている感じがとても伝わってくるので、好きな人がたくさんいるのかなと思います。