瀬ヶ崎は後ろからバックハグの姿勢で葉を抱え込む
「おかしいだろ、泊まりって」と瀬ヶ崎が言うと言葉を返せない葉に、瀬ヶ崎は「まさか、変な仕事じゃないだろうな」と顔色を変える。
「そんなことないよ」という葉にため息をついて、瀬ヶ崎は「葉、ちょっとここ座れ」と命令する。のろのろと瀬ヶ崎の向かいに腰を下ろそうとする葉の腕を取って引っ張り込み、瀬ヶ崎は後ろからバックハグの姿勢で葉を抱え込む。
「お前さ、自分の立場わかってんの?」と苛立ちを隠せない瀬ヶ崎。言い訳しようとする葉に「ああ、もう」と言って首筋を噛むようすを見せる。
「金か?なんか欲しいもんがあるなら買ってやるよ」という瀬ヶ崎に葉が口答えしようとすると今度は耳を噛む瀬ヶ崎。痛がる顔をして「少しはさ、自分で稼がないとって」という葉に「必要ないって。なんでわからないかな、お前は稼がなくていいんだよ」と瀬ヶ崎は言い放つのだった。
俺様な瀬ヶ崎の強引さを感じつつ、葉の耳を噛んでわからせようとするようすにドキドキとさせられた。
◆構成・文=牧島史佳
下に続きます
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