2人とは意識し合いながら、俳優を続けていく
――先日の完成報告会見でも楽しそうなチームワークで印象的でした。3人の関係性を教えてください。
会見でも話しましたが、家族みたいであり、友達で、ライバル。厳しい世界でお互いを尊重し合える、高め合える友ですね。今後こういう友人はたぶんできないんだろうなと、30代になって改めて実感しました。「頑張ろう」と言う気にさせてくれるし、何かあったときには全力で助けたい存在です。
僕自身、桃李さんとか柳楽の優ちゃんのことは「こういう仕事をしているんだな」とか「次、こういう役やるんだ」って常にチェックしていましたからね。2人がいるから自分も頑張らないとって思えていたんです。きっとこれからも2人とは意識し合いながら、俳優という仕事を続けていくんじゃないかなと思います。
――そこに今回は新キャストの方も加わりました。現場の雰囲気を教えてください。
これは、言いづらいことなのですが、僕はすでに出来上がっているチームに途中から入るのが苦手なんです。だからこそ「ちゃんと迎えて、やりやすい環境でやりたい」って思っていたので、積極的にコミュニケーションをとって「こんな感じだった」「あんな感じだった」と伝えました。僕自身、自分がやりやすい環境で仕事がしたいですし、相手の方もきっとそうだと思っています。嘘なく、率先してそういう環境づくりはしたいなと。
ただ、そういう心がけ以前に皆さん『ゆとり』のファンだったので、「もう自由にやってください」と監督が言ったら、自然と『ゆとり』の空気感になっていましたね。
――一方で、新キャストが加わったことで「ちゃんとあの時の空気感を出さなくては」とプレッシャーを感じたのではないかなと想像します。
プレッシャーもたぶんあったとは思うんですけど、それ以上にみんなで集まって演じられることがうれしかったです。だからこそ、気負わずに自然とできました。正直ドラマが終わってからも、みなさんとコミュニケーションを取り合っていましたし、違う仕事でお会いしたこともありましたから。常にどこかに「ゆとり」のことがあった気がしていて。それもあって自然に作品に入っていけたのかなと。
バップ