兄弟を襲う悲劇(第3話)
第3話では、チャーリーを拘束して部屋に監禁したことで大きく話が動いていく。容疑者となったチャーリーは、人一倍大柄で純粋無垢。ネズミのブランダが唯一の友達で、そして機関長である兄・オスカル(エンリケ・アルセ)以外とはうまく話せないほど人見知りの男だった。
場面は変わって本土。マギーの妹・シルヴィアが姉が暮らす家を訪れる。マギーはアーサーの娘・レイチェルがチームに加わっていることを知って捜索していたが、シルヴィアはレイチェルが最後に住んでいた住所を突き止めたのだ。しかしその直後、突如2人の男が銃を手に家へ押し入ってくる。姉妹は力を合わせてなんとか返り討ちにしたものの、銃で撃たれたシルヴィアは間もなく息を引き取ってしまう。マギーは妹の死を看取りながら、自身の復讐に巻き込む形で殺してしまったアキ・コバヤシ(山下智久)の幻影に、復讐の先に待っているものを聞かれて黙り込んだ。
さらなる悲劇が起きたのは第3話の終盤。弟の無実を信じて奔走していたオスカルは、ついに機関を止めることで抗議に出る。弟を解放するまで機関を再始動させないという脅しは、すなわち研究成果である“藻”の死滅を意味した。しかし折り悪く、大柄なチャーリーは混乱の果てに自力で監禁された部屋の扉を打ち壊して脱出してしまう。
彼は無垢だが、大柄だけに混乱して暴れたら手を付けられない。オスカルは船長であるルノー(ティエリ・ゴダール)と一緒にチャーリーを助けにいくのだが、恐怖のあまり見境をなくしたチャーリーは相手を見ずに攻撃。しかし自分が殺してしまった相手は、最後まで心配し続けてくれた兄だった…。
タイムリミットが迫るなか、コワルスキーのPCに奇妙なデータが…(第4話)
第4話、機関は依然停止したまま、藻に供給される酸素は刻一刻と減っていく。せっかく成果をあげた研究対象の藻があと2時間しかもたない。そこで保安責任者でもあるアレック・カーツ(モー・ダンフォード)が延長用電源ケーブルを持ち、機関と藻の培養装置を直接接続するために船内へ向かうことに。
愛する兄を自らの手で殺害してしまい、正気を失ったチャーリーが潜む船内。危険な道行だが、アーサーが50万ドルの報酬を約束したことから料理人のワンが機関室までの案内を名乗り出る。しかし機関室が目の前というところでチャーリーに見つかり、2人は倒されてしまった。
一方、最初に殺されたコワルスキーのノートPCを解析していたユウトがついにパスワードを引き当てる。パソコンの内部には、アーサーの研究とは異なるレポートが書かれていた。アーサーの部下・グロリアがアーサーの部屋へレポートの内容を報告に行くと言い、ラボを後にする。
NHKエンタープライズ
発売日: 2023/08/18